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第52話 ネイルの色を求めて

 お父さまにも許可をいただき、ネイルの新たなる草花、木を探すため、図書館館長,ザインツ様を訪ねた。ここへは、侍女のミリーをお供にすれば来られるところ。この世界の花は前世の花と同じなのかを知りたい。鑑定すれば、近辺にあるのはわかるが、どういうところに生息しているのかも知りたい。


「ザインツ様、お久しぶりです。また、教えて欲しいことがあり、伺いました」

「アイリ嬢,久しぶりだね。領地に帰り、楽しみましたか?」


「はい、もうゆっくり、青い海を見ながらくつろいでました。ですが、母の淑女教育が辛かったです。ザインツ様ここだけのお話にしてくださいね」

「そうかい、そうかい。淑女教育か。そういえばデビュタントも近づいてきたね。洗練されたご令嬢になられたようだ」


「ほんとですか!やっぱり違いますか?やったぁ」


 侍女のミリーに、変わってないと思いますよ、と小声で言われた。少し、変わったわよ。


「おほん、ところで今日は何か調べるためにお越いただいたのでしょうか」

「ザインツ様、今日はですね、染料になりそうな植物を探しにきました。また、植物図鑑の貸し出しをお願いします」


「植物図鑑ですね。草花の他に木も確認するのですか?膨大な数ですよ。私が聞いた染料は、花類は染料になると聞いてます。木で面白いことが、ジャポング皇国のサクラの木やウメの木、モモの木、あとはフジという木が染料になるらしいですよ。これは薬師ギルドに下ろされているかもしれないですが、一度行ってみた方がいいですよ」

なんですと、サクラ?ウメ?モモ、フジ?あの藤かしら。紫色のあのアニメに出てくる、そして、フラワーパークでもお馴染みのあのフジかしら。


「ジ,ジャポング皇国の木ですか!とてもいい情報ありがとうござます」


「あとは、花類は染料になるみたいですからね。試した方がいいですね」


「ザインツ様、ありがとうございます。薬師ギルドや花を見に行きたいと思います。あとはどんな植物があるか調べてみます。本当にありがとうございます」


「いやいや、君の父上はいつもアイリ嬢を褒めているのを聞いているんだよ。ステファンはデレデレして自慢していたよ。アイリ嬢はいつも領地のために、頑張っているから、私の知っている情報を教えたまでだ。では、ゆっくり見ていってくださいね」


「お父さまったら。恥ずかしいじゃないの。ザインツ様、いい情報ありがとうございます。では、調べてみます」


 桜の木、梅の木、桃の木、フジは藤よね。それに花も染料になる。ジャポング皇国、いつかは行ってみたいなぁ。サクラ、ウメ、モモ、フジは春頃ね。

 と、物思いに耽っていたが、さて、植物図鑑を調べていこう。


 侍女のミリーにも、本を読んでいてと、促した。ミリーは恋愛小説にハマっている。私にも、あの本がいいなど進めてくれたり、今流行りの劇はどういった話かなど本当によく教えてくれる。あれから、なんでも話せる姉妹のようになった。もちろん主従関係は弁えた態度ですよ。


 たぶん、領地に対して、まだ安心はできないが、少しは余裕ができたので、そういった娯楽に目が開くようになった。劇に行きたいなぁ。この世界の劇ってどういうのだろう。女性だけの劇団もミュージカルなんてものもないわよね。バレエの劇もないわよね。そもそもバレエ自体がないだろう。ないないづくしだ。前が娯楽がありすぎな世界だったのよね。娯楽に飢えてきたのか、私。


 はっ、脱線してしまった。今は染料になりそうな植物を見ておこう。


 こうやって調べていると様々な植物が生息している。ポーションになる植物。そういった知識は学園へ入学し、錬金・薬学コースを選択して学ばなければダメだね。錬金なんて、未知の世界。本格的な知識と私の前世、にわか知識を混ぜ合わせれば、いいものが作れそう。憂鬱だった学園も本当に楽しみになってきた。


 草木花で染料の他に、エッセンシャルオイルもできそうね。エッセンシャルオイルは、自然の植物の草や木、葉や花、木部、果皮、根などさまざまな部分から抽出されるのよね。私は分解を作れるかも知らないけど、確かサイフォン式で、水蒸気蒸留して、精油と混ぜればできると思った。あれ?オイルもいろいろな香りでできるわね。また、美容関連は、お母さまとテッシーに相談だわ。テッシーのまた喜ぶ顔が目に浮かぶようだわ。イケメン美人がにこやかに微笑む、その背後に色とりどりの花が見えるようだ。


 早く、お母さまとテッシーとお花を見に行きたいなぁ。カフェにも寄りたい。そっちがメインかもしれない。


 お兄さまとは薬師ギルドに行くけど、それだけだし、串肉,食べ歩きさせてくれないわよね。お兄さま、固いのよね。デビュタント前の女性が串肉を食べ歩きなんてダメだと言いそう。お兄さまと一緒ならドリガン親方のところにいけるわね。蒸気蒸留機を作ってもらいましょう。アランピックというウィスキーなどを作る時に用いる、銅製の蒸留機をつくってもらえばいいのよね。ガラスでもいいけど、そこはドリガン親方と相談しよう。


 「お兄さま、いつ薬師ギルドに行きますか?その後ドリガン親方のところへ行きたいのですが、時間的に行く時間ありますか?」


「ドリガン親方のところ?また何か作ってもらうのか?何を作るか聞いていないけどなぁ」


「あっ、えーと、今日思いついたので、まだ報告していないです。今、今報告しています。植物や花などを調べていて、水蒸気で蒸留させてエッセンスオイルと芳香蒸留水を作ってもいいかも、と思いました。芳香蒸留水やエッセンシャルオイルでその植物や花自体の効能で、美容にいいかなぁと思いました」


「なるほど、薬師ギルドに行った後、親方のところへ行ってみようか」


「はい、お兄さま。お母さまには、できそうな目処が立ったら言ってみようかと思います」


「そうだな、その蒸留機ができるかどうかにかかってくるから、母上には目処がたったら言ってみよう。明後日、学校がないから、行こうではないか」


「本当ですか。嬉しい。また、街娘風にしてきます」


 蒸留機、確か使い方次第でアルコールもできたのよね。ジンとか、ウイスキーとか蒸留酒というものができるのよね。まぁ,いいわ。今はエッセンスシャルオイルと蒸留水よ。


 薬師ギルドとドリガン親のところへ行くのが楽しみ。





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