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第48話 デビュタントに向けて

 お母さまとテッシーと私は、デビュタントに向けて本格的にドレスを考えていた。


 テッシーが王都から持ってきたデビュタントのドレスを見て、私は驚愕してしまった。


「お母さま、テッシー、私、デビュタントに出られないよ」


「何言っているの。アイリ」

「そうよ、アイリちゃん、デビュタントは義務よ。出ないとダメよぉ」


 お母さまもテッシーも何言っているの,この子は!というモードです。


「だって、肩のラインを出したドレスを着て、ロング手袋 オペラグローブをするのでしょう?私、背中に傷があるから、無理だよ。こういう肩を出すタイプのイブニングドレスは着られないよ」


「そうね、みんな子供から大人への装いをしたいが為、こういう魅せるようなドレスにしているのよね」


「テッシー、このようなデザイン以外でも問題ないの?」


「それはもちろん大丈夫よ。普通の白いドレスの子も何人かいるわよ。だいたいは、こういう、肩を出して、胸を強調するドレスにオペラグローブをつける子達が多いわよ」


「そうなのね、他のでも大丈夫なのね。よかったわ」


「普通の形の白いドレスで、オペラグローブをつけるのもへんねぇ」


「お母さまはどんな形だったの?これらと同じかんじ?」


「そうね、昔も今も変わらないわね、みんな同じような形よ」

 お母さまの時もこんな形なのね。変わり映えがしないのね。ふーん。背中を出さないようにするにはどんなドレスがいいのかなぁ。そうだ、ホルターネックはどうだろう。


「私が考えているのは、ホルターネックにして、背中を出さないようにレースで覆うの。首から胸元までレースやオーガンジーの刺繍をして、覆い、レースで傷が見えないように工夫すれば大丈夫かなぁと思ったの。そうすれば大人っぽくなるかなぁ」


「アイリちゃん、ホルターネックって何?なんなの?絵に描いてみて」

 テッシーの圧が強い。グイグイ聞いてくる。


 私は基本の胸元ハートシェイプでマーメードラインのドレスにレースのホルターネックを描いてみた。大人。一応、もう一つのデザインには、私は着られないが、肩出し、背中見せのドレスも描いて、テッシーとお母さまに見せた。


「アイリちゃん、大人すぎるわよ、これ。すごくいい,すごくいいけど、大人の女性よー。でも作ってみたいわ。この肩と背中を出すデザイン素敵」


「そうね、アイリ、大人っぽすぎて危険だわ。そのホルターネック?にするのはいいけど、もっとふわっとしたドレスにしなさい。本当に、魅惑すぎて危険だわ、そのドレス」

 お母さまとテッシーにダメ出しされました。マーメードライン自体、大人よね。


念 の為、ドレスの種類を描いた。

 Aライン、プリンセスライン、スレンダーライン、エンパイアライン、マーメードライン、ベルライン。

 胸元の種類。

 ストレートビスチェ、ハートカット、ラウンドネック、ポートネック、オフショルダー、Vネック、スクエアネック、ワンショルダー、ハイネック。チャイナドレス、アラビアンナイトなドレス、民族衣装などなど、色々なドレスがあることを教えた。知識があった方が、いいデザインをうむと思ったから。


「アイリちゃん、ありがとう、本当にありがとう。こんなに種類があって、これをうまく活用すれば、かわいいドレスや、大人のドレス、色々考えられるわ」

テッシー興奮気味です。鼻血出ちゃうよ。


 私のドレスはホルターネック、Aラインのオーガンジーでふわっとしたドレスに、オーガンジーの裾の方に向けて刺繍をしていくことに決まった。


「そうね、背中の方にもレースやオーガンジーの刺繍にして、なるべく傷が目立たないような配置にしましょう」


 お母さまも背中の傷が見えないような提案をしてくれる。


「お母さま、刺繍のデザイン、バラとかお花がいいのかしら?それとも草花の方がいいのかしら。お花と葉っぱ、蔦などを合わせたようなデザイン」


「そうね、お花の刺繍の方が可愛いわよ。バラは大人というかんじだわ。刺繍は、お母さまと一緒に考えましょう、アイリ」


「はい,お母さま。本当は、色の刺繍をすれば、ドレス自体が白、オーガンジーに色味の刺繍すればかわいいのになぁと思ったけど、白い一色なのよね?」


「アイリちゃん、えっ、その考えも紙に描いて。今度、アイリちゃんのお茶会やフルーラのお茶会の時に着ていくドレスを作るわ。楽しくなってきたわ」

テッシーは次のドレスのことも考えていた。


「そうだ、テッシー、お願いがあるの。靴の高さ、踵の高さを低くしてほしいの。ダンスができないのよ」


「令嬢は高くするのを好むけど、アイリちゃん、ダンスができないのは、困るわね。わかったわ、踵が低い靴ね」


「テッシー、もう一つ、できれば細い踵ではなく、太めの安定した踵が良いの」

ピンヒールなんてムリムリ。踊れないし、立っていられないわよ。


「そうね、わかったわ。あとは、アクセサリーね。イヤリングだけでいいかしらね。あとは髪飾りは、王家からディアラが貸し出されるから、それで大丈夫だから、さぁ、頑張ってドレス作るわよ」


 テッシー張り切っている。デザインがなんとなく決まったら、テッシーにおまかせ。着々とデビュタントの用意が進んでいく。はぁ、気が重いなぁ。それでも、王都のタウンハウスにもどる準備をしていかないとね。


 社交シーズンも近く、みんなで、一緒に帰ることになった。領地改革や特産物などの指示があるため、引き継ぎが終わり次第、王都に行くということになった。


この領地でのことを思い巡らした。

ココヤシの木で、リゾート気分。

ココヤシの実から化粧品やオイル。

塩害対策のサンゴと貝灰

パールは取れればいいねという感じだ。


 食べ物改善は真っ先にした。トイレ、お風呂事情も改善。土魔法士様様です。

シルク生産も順調。


 そして,小麦、大麦栽培にも着手した。これで酒を作るぞと。まずは、安定供給にしてからお酒づくりに着手だけど、まだまだ道のりは遠い。


 とりあえず、ロイド、セルゲールを中心に領地を管理してもらう。


 石灰石を採掘する方法は模索中。温室作るのよ。ハウス栽培ができれば、塩害関係なく、野菜、フルーツを育てられる。


 そして、ドリガン親方の弟、ドリルが改良に改良を重ねた、サスペン付き馬車。そしてドリル、キーリ、ドゥーブルはみんな鍛治ができるということで、ソファに使用するバネを作ってもらい、スプリングの効いた馬車のソファーも作成。これでこれで、来る時のお尻の痛みが軽減されれば、問題なし。

 

 お父さまに言ってないけど、王都に戻ってからでも大丈夫よね。カイルとレオンもおちりがいたい、と言っていたから、かわいそうだもんね。あんなプリプリだとしたお尻が痛いなんてかわいそうよ。


 ドリルがドリガン親方宛に、作り方や気をつけるところなどを手紙に書いてあると言っていたので、私はそれを親方に持っていけばよし。


さぁ、王都だ。デビュタントだぁ。


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