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第44話 みんなでピクニック

自分で書いていて気持ち悪かったので、シルキーバタフライ(絹蝶)、小さいが大きな繭を作り出すと書き直させてもらいました。ご都合設定で、すみません

 お父さまとお兄さまの仕事のキリがいい日に合わせて、みんなで森の中の湖があるところまでピクニック。森の中に湖があり、湖の奥にには山がある。山から湧水が流れ出て湖を形成している。なかなかの自然豊かな領地だわ。


 だいぶ商会の収益があるので、土魔法の魔法士を雇い入れることが今なら可能かもしれない。公共事業と畑作りには土魔法士。お父さま、お兄さま、ロイドに相談だ。


 湖に着き、水の中を覗いてみた。魚も泳いでいるではないか。

 この水はいろいろ、農業改革で使えるではないか。領地をいろいろ見てまわれば発見があると思う。


「お兄さま、ここの湖で魚釣りできないのかしら?」


「できなくはないと思うが、網がない」


「お兄さま、網ではなく、釣竿と釣り糸と魚の餌よ」


「なんだそれ?つりざお?つりいと?」


「魚を釣る道具よ、木の棒と、糸とおもりになりそうなものがないかなぁ。」

と、収納から裁縫道具をガサゴソと探す。


 地面を掘って、餌となる虫を探す。

 お母さまは、ギャーといって遠くに行ってしまった。カイルとレオンは一緒に虫探し。楽しいよね、土堀り。


 そして簡易釣竿を作り、いざ、湖に餌の入れる。しばらく待つと、引いている。

 おりゃー、と竿を引き、魚が釣れた。おおー。


「お兄さま、魚釣れましたわ。スゴイでしょう」


「アイリ、水魔法で魚が取れるよ」


「えっ、お兄さま、そういうことは早く言ってくださいよ。釣竿とか作っちゃったじゃないですか、もう」


「ごめん、ごめん。楽しそうだったから言えなかったよ」


 水魔法でやれば、すぐ魚を取れるみたいだ。なんてこと、私は生活魔法だよ。主力魔法属性持ちめ。お兄さまが何十匹も魚を獲っていたわよ。ふんだ。


 まぁ、遭難した時に使えるだろうから収納へ、釣竿をしまっておいた。


 鑑定では魚は食べられるが、浄化して、魚の内臓をとり、塩をふり串焼きにした。ここでも、火魔法持ちの騎士たちがいたので、焚き火にして焦がさないように焼いた。もちろん、私ではなく護衛騎士たちが、訓練で行ったことがあるということで、焼いてくれた。新鮮新鮮。お母さまにはムニエルにしてあげた。串焼きは流石に無理ですね。


 なんだか、ピクニックではなくキャンプになってしまったようだ。

 護衛騎士たちにも、一匹ずつ行き渡るので、食べてもらった。


「アイリ、お前はいつもいつも、おもしろいことを考えるなぁ」


「お兄さま、遭難したりした場合の処世術です。覚えておいて損はないですよ。絶対」


「アイリ、遭難するような場所はないよ。そんなこと一生ないと思うよ」


「おねえちゃま、このおしゃかなおいしいでしゅ。」


「そうでしょ、そうでしょ、美味しいよね。魚の骨には気をつけてね」


「あーい」

なんて可愛い子達なの。癒しキャラだわ。


「お父さま、これから森を散策したいです。行っても良いでしょうか」


「私らはここでのんびりと遊んでいるから、アレクセイ、アイリをよく見はっておくように。迷子にならないようにしっかりと見張っているように」

お父さま、二度言いましたよ、見張っているようにを二度。


「わかりました。迷子にならないよう、よく見張っています」

見張っているって何よーー。私はそんな小さい子供ではないよ。もうすぐ成人の女よ。失礼なー。


「お兄さま、森の方も散策したいです。山の方も見たいです」

鑑定をしながら散策をした。

ここはポーションとなる薬草が多いな。食べられるので果物みーつけた。バナナ?バナナだね。南の方だからあるのか?護衛騎士にバナナをとってもらった。


「お兄さま、薬草が多いですね。ポーションに使えます。これは果物です」


「アイリ、そんな緑色のものをとっても食えないぞ。領民が食べたら渋みと苦味があり不味いと言っていたぞ」


「これはですね、収穫した時は緑でいいのです。だんだん黄色になって甘くなるのですよ。お腹もちもよく美味しいですよ」

収納へ入れた。


 しばらくは薬草、バナナ、オレンジを採取。他にないかなぁ、と見て回ると繭がところかしこにあった。繭?誰も見ていないことを確認して、しゃがみ込み、繭を鑑定する。


≪鑑定≫

シルキーバタフライ(絹蝶の繭)

魔の森から派生した蝶の一種

攻撃性はない

モンシロチョウのような見た目

小さい体だか大量の糸を吐き,大きな繭になる

卵から成体まで30日間

繭はお湯で茹でると糊がふやけ、糸になる

注意:蛹が出てくるので、嫌いな人はやめた方が良い。結構気持ち悪い

蛾になった後の繭も使用可。

ただし、成体で飛び立つ時、繭を割るため、糸の長さが短くなる

織ると、肌触りの良い布になる

化粧品にもできる


 おおー、一つの繭が卵ぐらいだけどどのくらい糸が取れるか。というのに、小さいのか。蛹も小さいのかな。それでも恐いな。とりあえず実験しよう。蛾?モンシロチョウになった後に落ちている繭も使用できるのか。育成し、この領地の特産にできればなお良い。いくつか収納に入れて持ち帰る。


 鑑定がないと、わからないよね。

単なる白い物で、中には蛹が入っているのだから。

コソコソとお兄さまに伝えた。


「お兄さま、この繭は糸になり、これを紡げば布になります」


「それは今まで放置していた物だ。布になるのか。アイリ、今まで捨てていたものが多くて、気落ちしている。父上に言ったら余計落ち込むような気がする。さっきも老け込んだ気がしたんだ」


「お兄さま、私もそれは思いました」

 2人は顔を見合わせて、苦笑した。


「みんなの元に帰るか」

「そうですね」

 馬に乗り、周りを見てお兄さまに聞いた。


「お兄さま、この辺りで、水が温かい場所とかないのですか?」

「水が温かい?」


「お話の途中、恐れ入りますが、温かい水が出るところはあります。湖の方ではなく山の方にあります」

「本当か?そういうところがあるのか」


「えっ、山の方にあるのですか?行きたいです。お兄さま」


「今日はもう、帰らないとみんなが待っている。今度行こう。な、アイリ」


「はい」

 あるとわかっただけ良しとしよう。また、馬を走らせればいける。でも、お兄さま忙しそうなのよね。


「アイリ、仕事を切り上げて必ず行くから、1人で行くんじゃないぞ」


「わかりました。他のことをやって待ってます。でも、早く行きたいです」


「わかった、わかった」

ここでも、頭を撫で撫でされてしまった。


「でも、アイリ,その繭をするときは父上と私がいるときにしよう。母上は、むりか?」


「多分、蛹がムリだと思います」


「そうだな、完成品を見せればいい。よし、3人とロイドには話していいだろう。王都ではジェラードに助けられている。こちらではロイドに頑張ってもらおう。味方につければ心強い」


 こうして、みんなのところに戻り、また、カイルとレオンとお兄さまと4人で水遊びをした。今度は青い海で、キャッハハ、ウフフをしたいとお兄さまに言ったら、呆れた目で見られた。


 その夜、お父さまとお兄さまが2人で親密に話していた。


「アイリの鑑定はスゴイがまずいな。目をつけられたら大変だ。高位の方の後ろ盾が欲しいな。レティシアさまのアルベルト公爵様は、うーん、いいように使われてしまいそうだ。テオドール殿は、公爵を離れているからな。誰かあの子を守ってくれる人がいないのか。それだけが心配だ」


「そうですね。父上、まだ、あの能力や知識は秘匿です。ジェラードやロイドは契約魔法で契約したが、もっと高位と言っても、王族とその血筋は番がいますからね。なかなか難しいです」


「あのスタンフォート公爵様は、まだ番が現れず、あと1、2年ぐらいで、つがい外しの薬を飲むらしい。そうしたら、あの子を頼めるのではないか?」


「父上、ダメですよ。あの公爵主催の晩餐会のことがありますから、あまりいい印象はないです。あと、もしつがい外しをしたとしても、つがいへの思い入れが強いと思うので、別の人を愛せず、冷遇される危険があると思います。冷遇されていても、公爵様と結婚できれば、それでもいいと思う女性は多いと思います。でも、アイリには、スタンフォート公爵様ではだめです。私たちは父上と母上がお互い愛し合っていて、お互いを思いやっているところを見ていますので、そういう人と結婚したいと思っています」


「そうだな。今は我々が守っていこう。アレクセイ」


「はい、父上。それにしても、アイリは、青い海、白い砂浜、オンセンオンセンと歌をのんきに歌ってますがね」

「そうだな、領地に来て楽しそうだよ。アイリは」


父、兄が悩んでいた時に、私はのんきに温泉出ないかなぁ、鑑定を誤魔化、表向きダウジングでもしようかな、など鼻歌まじりで、考えておりました。2人ともごめんなさい。髪の毛がハゲませんように。

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