43話 農地視察
今度は農地を見に行きます。いったい塩害被害というのはどのように作物が被害に遭っているのだろうか。
「次は農地の方に行くのですね、お父さま」
「そうだよ。ただし、農地はどうしても塩害で作物が育ちにくい。どうすればいいのかわからないのだ」
「これから、わたしのスキル 分解で、畑の塩を除去しようと思います。ただ,これは私だけのスキルになってしまうので、先々のことを考えると、スキル分解を使わずに除塩する方法を研究していきたいです。
まず、塩害対策ではないのですが、土壌改良として、集めた貝殻を潰して撒いたり、森の腐葉土を撒いたりして、土魔法士に耕してもらうことを考えてます。
それから塩害対策に石灰を撒いて土壌改良すること。
綿花を育てるための土壌改良。
綿花は水捌けの良いところがいいので、川砂や軽石を混ぜて土壌開発して綿花を育てる。
綿花は塩を吸収してくれ、なおかつ、糸になる。綿にもなるよね。
ミカンは?有名なみかん畑は海に近く、山の方に段々畑で木が植えてあったような?
確か、塩害を事前に防ぐ方法として、輪作という仕組みが存在している。輪作という同じ土地に異なる作物を何年かのサイクルで育てる農法かあって、輪作によって、土壌内の栄養素が特定の栄養のみに偏ってしまうことを防ぎ、それが塩害予防に繋がるだったような?
そして、農地に休閑(休耕)年を設けることも、輪作障害を防ぐことに繋がり、休耕な時、レンゲソウをそこに植えるとよく、そのまま耕して、肥料になる。
というのが前世の知識です。これらを少しずつ少しずつ広げて、作物が増えていけばいいなと思ってます。ただ、うる覚えでごめんなさい」
「いや、それだけの知識があれば、アイリすごいぞ。今まで、全く手を出せずにいたのだ。アイリ、本当にお前って子は」
と言って抱きしめられた。
みんなの前で恥ずかしいよ。
「さあ、畑の近くを見に行こうか、アレクセイ、アイリ」
やはり作物が育たないのか。
「お父さま、広大ですね」
「あぁ、あっちには、食用の肉になる牛や豚を育てている。鶏は食用にもなるし、卵も生まれる。食用の肉になる豚や牛も育てている。牛からミルクも搾乳できる」
「動物を育てているのですね、お父さま」
「野菜が採れないからね、他のもので補っているんだよ」
お父さまも色々考えて、領地、領民を守っているのね。
「さあ、遅くなってしまったな、家に帰ろうか」
家に着き、お茶をし寛いだ。
海の石と白い石が何かを鑑定しようかな。
収納から取り出す前に、いらない布を敷いた。砂よけしないと、絨毯が砂だらけになる。掃除が大変になってしまう。
さて、これでも一部だか、かなりの量だなぁ。さてと、白い丸い石。
≪鑑定≫
〜パール〜
真珠と呼ばれる
海や川、湖で採れる二枚貝の中から採取できる宝石のことを指します。アサリでもできることがある
アコヤ貝が有名
アクセサリーにもなる
パールの石言葉は、「純粋無垢」・「純潔」・「富」・「健康」
家族の愛の象徴とも言われます
うん、いい鑑定だね。石言葉まで出るの。
もう一つも鑑定する
〜八放サンゴ〜、〜イシサンゴ〜
〜軟質サンゴ〜、〜ヒドロサンゴ〜
珊瑚と呼ばれるものには「宝石サンゴ」、「石サンゴ」、「軟質サンゴ」、「ヒドロサンゴ」など珊瑚自体が種類分けすることができ、宝石として取り扱われる珊瑚は「宝石サンゴ」と呼ばれるものだけになります。モモイロサンゴ、アカサンゴ、シロサンゴ、ベニサンゴなどがある。
イシサンゴは、石灰岩として、焼いて生石灰にできる
サンゴには海を浄化する働きや天然の防波堤としての役割があります
生活排水による水質の汚染をはじめ、開発による赤土の流出、埋め立て、ゴミの放棄、釣りによる被害など、サンゴを殺してしまいます。
人間は自然を壊します。
十分気をつけてください
はい、すいません。自然を壊すのは人間です。その通りです。
ふう、サンゴも色々な種類のサンゴがあるのね。知らなかったわ。このピンクと白のものが宝石サンゴか。あとはイシサンゴ、えっ、石灰にできる。畑に撒けるということだ。焼けばということだ。これは、ドリガン親方にドワーフの窯や炉をつくってもらおう。
サンゴがあるということは、山にも石灰石が堆積している可能性があるということだ。珊瑚礁もあるかもしれない。ただし、海の生態系を壊さない程度にしないといけない。美しい海を守らなくては。
夕食後、お父さまの執務室にお兄さまと訪れた。
「お父さま、これが今日ゴミとして埋められていたものです。まずこの貝にあった白い石は、やはりパールです。ジャポング皇国では真珠と言われているものです。
そしてこの海の石と呼ばれていたものはサンゴです。これは、海を浄化する働きをするので、むやみに採取してはいけないですが、このイシサンゴは、石灰石で、焼くと生石灰になり塩害の畑に撒くと塩を除去します。こちらは宝石サンゴです。アクセサリーになります」
「アイリ、なんだって。この海の石は、塩害の畑に撒けば、塩を除去できるのか?このピンクと白の石はアクセサリーになるのか?まさか。今まで、ゴミとしていたんだぞ。はぁ」
お父さま、ガックリと肩を落としていた。
「お父さま、ただ乱獲してしまうと海を汚してしまいます。制限をかけて、なおかつ契約魔法で黙秘させるなどしないといけません。あと、海に潜るための魔道具作ってください。海に潜りたいです」
「アイリ自身が、海に潜るというのはダメだが、アイリ、その石灰というのが、畑の塩害に役立つのか」
お兄さまに海に潜ることはダメだしされた。
「そうなのです、はじめ海の近くにある山なら、石灰岩、石灰石が蓄積されてあるかもと思っていたのです。でも、石灰石のもとは、暖かい海に生きるサンゴなのです。だから、サンゴがあれば石灰ができるのです。このイシサンゴや石灰岩などは高温で焼かないと、生石灰にならないので、ドリガン親方に言って、ドワーフで使用している炉を作っていただきたいです。あとは、石灰石や石英、ソーダ灰が山に蓄積されていればガラスや大理石ができます。これも高温で焼かないといけないので、やはりドワーフの使用している炉が欲しいです。そのガラスを使って、温室をつくり、野菜を栽培したいです」
「ふう、なるほど、石灰石、石灰岩か。このサンゴが石灰になるのか。そして塩害に効果があるということか。いままで、海のゴミと思っていたものが..、はぁ」
お父さまが老け込んだ気がする。
「それでは今まで埋めていたものを掘りおこすことから始めよう。まさか、塩害にこんな対策方法があったなんて知らなかったというか、誰も知らないだろう。アイリ、前世の知識はすごいな。本当に色々考えてくれてありがとう」
頭をなでなでしてくれたお兄さま。
「でも、アイリ、海に潜るのはダメだからな」
ごめんなさい、そもそもわたし、潜れません。
詳しいことはまた後日考えることにした。ことを急いてはいけない。
【今後すること】
ヤシの木を早く植える
ドリガン親方に炉を作れる人を紹介してもらう手紙を書く
埋めたものを掘り起こす
除塩する場所を決める
場所を特定後、どの野菜を育てるか輪作のための区分けする
森と山の散策
森の散策に行く話をお母さまにしたところ、今度はみんなでピクニックに行くことになった。お弁当を持ってのびのびするのだ。
小さい湖があるということなので、その辺りまでみんなで行こうとなった。
今度は森の散策だ。




