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第37話 晩餐会に向けての衣装を作ろう

東の国ジャポング皇国との交流会と晩餐会。第二王子殿下の婚約者のレティは大変だなぁ。


ジャポング皇国の布地を見た時に、西陣織、友禅、絞り、絣など前世で見た織り方だった。着物懐かしいなぁ。小中高校が私立のお嬢さま学校に通っていたので、日本舞踊も授業の一貫にあったね。はじめの授業は正座だった。足がガクガク、痺れて立てなかったよ。慣れたら大丈夫。慣れるまでが辛いのが正座。


ドレスは裾が広がらないイブニングドレスのデザインを考えた。ふわりと桜の刺繍を施したオーガンジーにする。桜は多分あると思う。それに髪飾りは水引と梅結びタッセルや組紐、それに花を使ってアレンジ。日本風をバリバリに使う。


もう一着はザ・着物。振袖。ジャポングから着物をいただいているが切ることができないということだった。勿体無い。いただいたからには使わないとね。着て欲しいから、送ったわけだしね。


着物をみせてもらったが京友禅のような刺繍や箔をあしらっていて豪華だ。ただし、草履は無理だから、そこはブーツのようにした。ヒールは合わないので。着付けはもちろん私。帯締めは、ちょっと豪華な帯締めを披露しよう。これでも、妹達の成人式の着付けは私がやったのだ。帯締めのデザインも色々勉強してマスターしてある。古典的から近代的。

着物をレティに合わせてみた。鞠と牡丹の着物が髪の色に映える。ざっと着せてみた。帯も上手く作ることができた。なかなかの出来栄え。あとは身長に合わせていかにデザインを良く見せるかを考えないと。


「アイリ、すごいわね。着物って、いろいろ重ね着をして着るのね。すごいわ。でも、私、草履は無理みたい。」

そうだよね、草履は私も長時間は嫌だった。わかる、わかるよ。


「アイリちゃーん、すごいわ。これが着物というものなのね。はじめて見たわ。当日,レティシア様は晩餐会ではドレス、着物は公爵家晩餐の時のおもてなしで着ることでいいかしら」


「テッシー、たぶん、そうなると思う。レティ、本当に大丈夫?着慣れない人は帯が苦しいと思うのよ。もちろん苦しくないように配慮するけど、大丈夫?」

レティの意思を尊重したい。


「アイリ、ジャポングの方々は着物を着て欲しいみたいなの。せっかく着物をいただいたのだから、着てみたいわ。でも、私たち着ることができないし、アイリ、お願い、うちの公爵家の晩餐の時にテオドール様と来てくれるでしょ?」


「着物を着るなら着付けするわよ。国の晩餐会の時にドレスで良いのよね?公爵家の晩餐のお出迎えの時に着物を着る。公爵家の晩餐会で、違ったドレスを着るというので良いのね。ドレスは2着か。」

「公爵家の商人たちを出迎える時に着物を着たいわ、お母様にも聞いてみるわ。

あと、本当にごめんなさい。頼みついででごめんなさい。公爵家にもジャポングの方が貿易面で挨拶にくるの。そこでおもてなしをするけど、料理を考えて欲しいの。ジャポングの方達は、あまりこちらの料理を口にしないのよ。味付けが合わないのかもしれないの。お願い、アイリ。」


「貿易の関係者が来るのね。何を輸入してるの?」


「セユという黒っぽい液体は知っているわよね。これは、お父さまが初めてジャポング皇国の商人と貿易したものなの。あとミソという茶色っぽい調味料。ミリンという液体。豆?赤茶っぽい豆を向こうが輸出したいと言っているのだけど、こっちに需要がないから難しいと言っているの。その商談にくるのよ」


「な、な、なんですって!ミソ、ミリン、赤茶っぽい豆??ですって。もしかして、コ、コ、コ、コメというのはあるの」


「ココココメ?」


「違う、コメ」


「知らないわ。アイリ、圧が強いわよ」


「ごめん、興奮してしまったわ。鼻血が出てしまいそうよ。気にしないでちょうだい」


「もう、アイリったら。少しもらってあるから、いる?」


「いる!ぜひ。やったー、念願のミソ、ミリン。うれしいよー」

ドン引きされていたよ。


「私もアイリちゃんのご飯食べてみたいわ。いつもアイリちゃんが考える料理やお菓子など美味しいから、私も食べたいなぁ。」

テッシーさんも食いしん坊枠。細身なのによく食べるのよね。その食べたものはどこに行くの?


「そうね、今度、ドレスの試着会の時に作りましょうか?その時材料用意してね。レティ」


「わかったわ、材料はこちらで用意するから、あとで何が必要か教えてね。楽しみだわ。」

まだまだ、ドレスについて話し合いがあるので、一旦昼ごはんになった。さすがは公爵家の昼ごはんは豪華だった。美味しい。


公爵夫人とも好きな色や好きな花など聞き、ドレスの話をした。公爵夫人もテッシーのデザインしたドレスを今回頼むということになり、着物はお出迎えの時、レティだけ着ることになった。


着物はクリームがかった白地に肩や裾の方にかけてピンクと赤と牡丹の絵柄。一旦ドレスの要望を聞いて、テッシーとお暇いたしました。


その後、数週間かけて、テッシーと、ドレスの製造をし改良に改良を重ねた。何十着の違ったデザインや違った色のドレスを作った。


そして、公爵家へ再訪。なんだか、先客がいたようだ。お抱えのお店が、晩餐会のためにドレスを作ってきたらしい。上から目線で、一緒に見ていただいていいですよ、だとー、なんだコイツと思った。鼻につく、高圧的な雰囲気のあるヤツ。ムカつくぜ。

うちも、色とりどりのドレス、髪飾りを並べましたよ。


高慢ちきなヤツは、華やかさが足りない、うちで作ったドレスはすごいと言ってきた。ドレスに宝石がついている⁈マジですか。マリーアントワネットか、君は、とツッコミを入れたくなったよ。


「フルベルク様、前回も言ったように、今回はジャポング国の要人の方の晩餐。ジャポングの方々に、華やかすぎないようにしたいの。」


「あのジャポング国ですか。煌びやかさがないから、我が国は国の象徴として煌びやかさがを見せつければ良いのではないのですか?」


はぁーー、マジこいつムカつくわ。日本人の精神をわかっていない。品を求めるんだよ。こんなキンキンギラギラで、繁栄を見せつけるなんて悪趣味。

公爵夫人は、再度今回の趣旨を説明して、お引き取りいただいたようだ。高位貴族も付き合いとかで大変だな。


さてさて、今回のドレスのお披露目です。桜の刺繍を施したオーガンジーのドレスは高評価。公爵夫人は薄緑の蔦と葉が伸びた刺繍を施したイブニングドレスを気に入ったみたいだ。遊び心で、鶯と梅がどこかに見え隠れするようなドレス。ジャポング皇国の方気づくかなぁ。試着し、お二人とも妖精ですか、女神様ですかと思うぐらいにお綺麗です。お美しいです。後ろに後光が見えるようだ。眼福です。


レティの2着目は青と白。ジャポングに富士山や四季があるのかはわからないが青空の中に富士山が雪に覆われている色合いをイメージしてみた。単なるイメージね。刺繍で雪の結晶を施したけど。


あと1着は秋のイメージではなくクリスマスっぽい気もする。ボルドーと黒切替のあるドレス。

大人っぽい。こちらは公爵夫人用。

2人とも2着目はガラリとイメージが違う。

3着目は、親子コーデ。お美しい素材をお持ちの親子ですから、それはもう親子ではなく姉妹コーデですね。こちらのコンセプトは、銀河に瞬く星々風もしくは夜に照らされた樹氷風。紺色のドレスに下の方に行くにしたがって白のグラデーションとなるかんじ。こちらもお綺麗です。


髪型から髪飾りを試しドレスに合うようにみんなでワイワイと談義した。楽しい。


あとは料理ですか。この前お裾分けしてもらった材料と用意していただいた材料で、ザ・日本の料理を作った。公爵家の料理人さんたちは、初めての料理なのに、指示すれば、手際よく料理していく。まさに達人の域。


ほうれん草の胡麻和え

根野菜と鶏肉の筑前煮

鳥の照り焼き

具沢山味噌汁

ナスの煮浸し(好き嫌いあるよね)

きゅうり(ミソをつけて食べる)

おにぎり。焼きおにぎり。なんとコメがあった。ヒャッホーだった。小躍りしてドン引きされてしまったけど。

生姜ももらったので、生姜焼き

あとはポテトサラダや唐揚げも作ってきた。

そして、なんといってもあずきよ。白玉ぜんざいと、いちご大福を作ってきましたよ。


概ね、モンテスキュー家では、高評価。ナスがやはり不人気だ。美味しいのに、食べ慣れないとダメなのかな。ナスのチーズのせなら食べられるかな。でも今回は煮浸し。あとはみんなおいしい、おいしいと言って食べていた。


「アイリ、美味しいわ。きゅうりにこのミソを,つけるだけで美味しいなんて。」


「アイリちゃん、この、焼きおにぎり?美味しいわ。もちもちして食べ応えがあるわ」

レティとテッシーにも高評価。

 

「アイリちゃん、美味しいわ。この具沢山のスープ。優しい味で、ほっこりするわ」

公爵夫人も大丈夫だった。


「いただいた調味料で作りましたので、ジャポング皇国の人たちも食べられるとは思うのですが、ダメだったら、別の料理も用意しますので、よろしくお願いします」


「気にしないで。アイリちゃん。当日やるだけのことをしましょう。ありがとう、アイリちゃん」

公爵夫人は、私のことをいつの間にかアイリちゃん呼びになっていた。なんだか嬉しいなぁ。

 

「アイリ、ありがとう。お願い、前日から泊まり込みして、一緒にいて欲しいの」


「そうよ、アイリちゃん、テオドール様、前日は我が家に泊まり込みしてください。おかしい箇所の補正をして欲しいのよ」

 レティと公爵夫人に懇願されてしまった。


「レティ、わかったわ。前日泊まり込みして、朝から一緒に支度しましょう」


「アイリ、不測の事態に備えて、私の侍女としてついてきて欲しいの。ダメかしら」


「えっ、待ってレティ。私、作法がなっていないから無理だわ。ぜったいだめよ。失礼よ。侍女の方々は、プロなのだから、不測の事態にも対応できるから、私ではダメよ。こればかりは、うん、とは言えない」


「ごめんなさい、アイリ。アイリがいたら、楽しいかなぁと思ってしまったの」


「私はまだ、デビュタントも晩餐会にも出たことないわよ。その前に、淑女教育が待っているのよ。はぁ」


「そうよね、無理言ってごめんなさい。いつも思うけど、デビュタント前とは思えない言動を時々するから勘違いしてしまうのよ。ごめんなさい。では、アイリ、テオドール様、前日からよろしくお願いします」


前日泊まり込みをし、ドレスなどの点検をし、早めに寝た。うちもフカフカだと思っていたが、格段上のふかふかさの布団だ。さすが公爵家。

 

さあ、明日はジャポング皇国との晩餐会。明日は早いので寝ましょう。レティの婚約者カイデール殿下がうっとりするような、惚れてしまうような淑やかな装いにしましょう。


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