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第33話 託児所(2)

さあ、お兄さまたちと護衛騎士たちの障害物パン食い競争です。

お兄さまたちと護衛騎士との体力差があるので、別々に行うことになった。順番はくじ引きです。


障害物は起伏ある山を駆け上り、地面に置いてある網をくぐり、平均台を渡り(落ちてはいけない、落ちたらやり直し)、そしてパンを口でゲットする、なんだこのサバイバルなパン食い競争。お兄さまたちも護衛騎士たちもみんな泥だらけで、競争していましたよ。ん?魔導士のアグリさまがスタスタとまさに今競争をしている護衛騎士の前で風魔法を発動していた。みんな、え?風で、まえに進みにくくなった。妨害していました。これも護衛騎士の訓練だそうです。パン食い競争ですが?いいのか。お兄さまたちにも弱風を発動して妨害していました。観客は笑い合って見ていた。


みんなに浄化をかけてきれいにし、昼食会場へ。 


子供達が座ったところで、朝、メインを選んだお子様ランチプレート、スープが運ばれた。飲み物は机の上ににあるメニュー表で選んで頼んで、給仕する執事やメイドに注文してください。

しばらくして、パンワゴン、デザートワゴンが回り、みんなが楽しそうに選び、美味しそうに食べていた。

人気は、プリンアラモードですね。プルプルとして美味しいね。


アグリ様の結界があるので、護衛騎士たちは隣の会場を用意し、交代で食べてもらっている。

国王陛下と王妃様はお二人の食事会を楽しんでもらっている。

兄弟がいる人は、そこへ行ってもらい、一緒に食べてもらった。


それから年齢の大きい子供たちの意向を聞き、少し寝たあと、剣術や魔術、算術など教えて欲しいとなった。


お昼寝の場所は、お兄さまたちがお泊まり会をした時の部屋です。あそこなら、ゴロゴロしても、転がり落ちないので、そこで寝てもらいます。

ただし、女の子もいるので、同室はだめです。そちらは今回メルヘンな女の子部屋を作りました。と言っても、ギラギラしすぎると寝られないので、森にいるようなグリーンのものを集めて飾ったくらいです。


そして、貴族のおしゃれな服で寝るのは大変なので、着ぐるみパジャマ用意しました。


前世、弟妹たちの小さい時に、戦隊モノ、仮面のパジャマやプリやおじゃドレ、セーラーのようなパジャマ着せたなぁ。

文化祭の時は繋ぎ着ぐるみパジャマ(リラックスしたようなくまやピカッと喋る黄色いネズミ、友達が着ていたマイなメロディはかわいかった)を着て、集客をしていたな。懐かしい思い出だ。


そういう繋ぎパジャマを作ってみました。基本動物です。男の子には、動物、ドラゴンの他にゲームの赤と緑の兄弟の繋ぎパジャマも追加で出してみた。

さあ、みんな選んでね。

着替えはお兄さまたち応援隊にも手伝いをお願いしました。繋ぎパジャマはスポンと簡単に着替えられるので、応援隊に協力してもらいました。


おっ、やんちゃそうな男の子2人が赤と緑をきている。それを着てくれたの。君たちセンスがいい。

走ってぴょんぴょんして欲しい。


リラックスした熊を着た子、寝転んで、お腹をポリポリして欲しい。


ピンクのうさぎ、メロディを奏でて欲しい。白の青い目をした犬かわいいよ。猫もかわいい。

ふわふわもこもこの羊もいる。

(私のイチオシはゲームの赤と緑の兄弟で、ニオシは黄色いネズミだったのにそれは誰もいなかった。残念)


布団にゴロゴロする子たちにみんな,可愛さに悶えていた。

小さい子のこういうのはかわいいよね。

実況終了いたします。


みんながお昼寝タイムの時、侍女さんのお昼と休憩。私たちもお昼ご飯となった。

 

「あー、楽しいな。パン食い競争、カイ、お前なんでいつも妨害してくるんだよ」


「食べたいパンがアレクの方にあるんだからしょうがないだろう。」


「ほんと、目指してたところで、取られると、焦るよ。フラン、お前も、まっすぐ走らないんだよ!」


「だって、アップルパイ風パン美味しいんだよ。食べたかったの」


「おれ、ピザだったけど、うまいよな」


「俺,カレーパン、初めて食べたけど、辛くてスパイシーで美味しい」


「アイリ嬢、今日のパン、ないの?食べたい」


「カイデール殿下、それではお土産に持って帰りますか?」

「アイリ様、できれば、今日の料理を持ち帰りしたいのですが、だめでしょうか」


「レティシア様、レティシア様とマリアナ様は、今日初めてのものばかりでしたね。お土産に持ち帰れるようにしておきますね」


「「「えっ、うちも全部お土産にしたい」」」


この腹ペコ隊員たちめ。

ふと、思うことがある。

私この子達のことを、弟妹と思っているのかなぁ。

あの子たちも中高の時ねえちゃん、お姉ちゃん、あれ食べたい、作ってーと言っていた。時々、私が残業して遅くなってしまった時には、弟が、俺今日作ったからと、オムライス作ってくれていた。卵がちょっとグチャグチャに固まっていたけど、美味しかった。妹もクッキー作れるようになっていて、お姉ちゃん、疲れた時は甘いものだよーって出してくれた。成長が早いなぁとしみじみして、自分が年取ったなぁと思ったんだよなぁ。


おっと、今15歳だ。気持ち切り替え切り替え。


「わかりました。お土産にするように手配しておきます。帰りに受け取ってください。今もパン追加しますか?どうします?」


「「「お願いします」」」


「ところで、アイリ様、あのパジャマはなんですの?あの子たちの可愛さをより一層強調していたわ」

レティシア様、可愛さに悶えてましたからね。


「本当に、うちの弟とお前の弟の赤と緑の洋服のようなパジャマ、面白かったな」

あれはアグリ様の,息子でしたか。


みんな満足して、休憩をした。


しばらくして、ボチボチ、大きい子たちから起き出してきた。自分の洋服に着替えさせ、剣術、魔術、算術とリバーシ、女の子たちのお茶会を始めていった。小さい子はまだ、お昼寝中。

剣術は,さすが第二王子と騎士団長の息子。教え方上手いね。魔術もアグリ様親子、基礎の基礎を教えている。

レティシア様とマリアナ様は女子の方へ行った。私は

魔道具と算術のお兄さまのところに来ていた。ロベルト様もいるけど、もう警戒はしていない。


「お兄さま、計算の基礎中の基礎の極意教えましょうか?」


「なんだ、その基礎中の基礎の極意って」

これでもそろばんに何年も通っていた私。暗算もそろばんも得意よ。

暗算の考え方、九九の考え方、そろばんのやり方を教えた。ロベルト様も驚いていた。さすが、みんな算術が得意なだけあって、そろばんも難なく扱っていた。


「この"そろ"というのは画期的だよ。

父上に提言していいかな」


「ロベルト様、大丈夫ですよ。商業登録しましたので、あとは量産するのみですので。あと、便利な収支報告書、これなら収入、支出、繰越金がわかる帳簿です。数字のところは桁ごとに区切られていて見やすくなっています。いかがですか」


「おい、アイリ、目が商人になっているぞ」


「すごい、何これ」


「その他が多い収支報告なんて、使途不明金です。横領ですよ。国の損失です。それを明確にするのが収支報告書ですよ」

「アイリ嬢、すごいな、それは。今度、宰相と財務大臣などに話をして良いか」

途中から国王陛下も入ってきた。スケールが大きくなってしまった。


「あっ、はい。父と兄に言ってください」


「丸投げかよ、アイリ」


「領主と嫡男の務めです、てへっ」


「はぁー、アイリ」 

お兄さまがため息をついていた。


外にいた子たちや殿下たちが、休憩に来た時にリバーシを教えてあげて、ハマっていった。みんなでリバーシ大会が行われていた。トランプ、チェスも作ったので、今回披露。戦術的な遊びだから、みんな考えに考え駒を動かし一喜一憂している。頭脳戦。

みんなリバーシをしたら、トランプのババ抜きして遊んでいた。騙すための顔芸が面白いわね。爆笑しながらババ抜きをしていた。国王陛下とアグリ様は、チェスをやっていた。大人だー。


ちびっ子たちも起きだしたので、喉を潤し、女の子たちは、やはり、おしゃれの方に興味があるので、髪飾りの作り方を教えて、髪型を変え、作った髪飾りを当ててみた。小さいのにおしゃれに敏感。私より淑女です。トホホ。


みんなで絵本の読み聞かせをした広間に集まり、今度はおやつタイム。のどを潤さないとね。

 

そこで、騎士様やお兄さまたちにちびっ子から質問コーナータイムにした。騎士になるにはどんな努力が必要かとか、趣味、好きなものなどなど話した。


学園はどんなところなど、何がおすすめかなど聞いていた。期待と不安があるからね。わかるわかる、私も不安だよ。


こうして、託児所も終盤になってきました。あと少し頑張ろう。



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