第24話 畑を作ることから始めよう
やっとやっと,一息つける今日この頃。
前世の記憶を思い出してから怒涛の日々だった。
さて、振り返ってみると、まだまだ、自分の魔法とスキルについて、わかっていないことがある。
土壌改良・耕作 読んで字の如し、畑仕事だ。野菜や果物を作ることで良いのだろう。領地は塩害の影響が尾を引いている。領地を豊かにするために、この魔法が活用できるか試してみよう。
まず、植物図鑑などを調べ、領地でできるもの、そして領地に生息している植物で何ができるか確認していこう。土地柄もあるので、うちの領地は南の方。温暖。漁村はあるが漁港はない。網漁や小舟で魚を獲るぐらいかな。昆布やワカメが取れて欲しい。出汁が欲しい。あと貝殻だね。これ1番大事。粉末にして、畑に撒くのよ。すりつぶす魔道具を作ってもらおうかな。ミルミキサーだったよね。刃を強力にしないと折れるよね。貝殻、硬いから。父と兄にまた、丸投げしよう。強力な刃を使って貝殻を粉々にすること、これ大事。すり鉢で擦りたくない。
そしてスキル分解。分解して色々な物質を,作り出すことができるだろうか。
海があれば、潮水で、塩が出来そうだけど、どうだろう。逆に塩害の塩も取り除くことができるか試してみよう。早く領地に行きたいな。
まずはお父様に庭の片隅に畑を作って良いかと図書館にいっていいか聞いてみよう。朝の散歩で、畑に良さそうな日当たりのいい場所と日当たりが悪いが畑になりそうな場所を見つけたけど、どうだろう。
執事のジェラードに畑を作って良いかと図書館に行っていいかお父様に確認して欲しいことを伝えた。
ジェラードに不審がられてしまった。そうだよね、貴族が畑って、と思うよね。
「アイリ様、旦那様がお呼びです。執務室にご案内いたします」
「はい、行きます」
「お父さま、お時間いただきありがとうございます」
「アイリ、畑を作りたいといっているが、トムズに任せれば良いのではないか?」
「初めは、自分で作りたいのです。どのように自分の魔法が使えるのか試してみたいのです」
「ふむ、アイリの魔法は生活魔法だったようだが?」
「そうです、生活魔法に土壌改良と耕作とあったので、どのように使えるのか、それにより領地の農地改革に役立てられるか、確かめたいのです」
「⁈⁈アイリ、領地のためにやろうとしているのか?」
「そうです、数年前の塩害の被害がまだ、尾を引いていると聞いているので、どうにか領地を元に戻したいです。でも、土魔法ではなく、生活魔法なので、そんなに影響があるかわからないので、まずは小さい畑で何ができるか検証したいです」
「アイリ・・・。よし、わかった、トムズに言って畑になる場所を探そう」
「お父さま、一応、自分で場所を決めているので、そこを畑にすることを許してください」
「そうなのか、これからその場所を見に行こう。トムズも呼びなさい。あと図書館だな。アレクセイと一緒に行くならよいぞ。さあ、アイリ、庭に行こうではないか」
お父さまは腕をそっと私の方を出し、エスコートしてくれるようだ。ふふ、お父さまの腕に手を添えた。嬉しいな。お父さまと一緒に腕組んで歩くなんて、嬉しい。ジェラードも一緒に外に出た。外では、庭師のトムズが待っていた。
「お父さま、こちらです、ここを畑にしたいです」
裏にでて、日当たりが良い敷地を指した。
「なるほど、日も当たり、表からも見えないから、いいな。よし、許そう」
「ありがとうございます、お父さま。でも、日の当たらないこちらも使いたいです」
「わかった、トムズ、すまんがアイリを手伝ってもらえないだろうか」
「かしこまりました。お手伝いさせていただきます」
畑となる場所の前に仁王立ちしていた。さてさて、私の土壌改良と耕作は、何ができるのだろうか。
とりあえす、地面に手をつき、魔力を流してみた。おっ、土がキラキラしているぞ。
これは耕してからした方がよかったのか。手順をまちがったのだ、トムズにダメ出しされてしまった。耕してからよね。すみません、はやる気持ちを抑えきれなかったのよ。よーし、耕そう。
「お嬢さま、私たちが耕しますので、待っていてください」
「いやいやいや、はじめに私がやりたいと言ったのだから、私がやるよ」
「いえいえいえ、お嬢さまは、待っていてください」
「では、うーん、一緒にやりましょうね」
「えっ、ですが」
「一緒にやった方が楽しいわよ。やるからには楽しくやらないとね」
そこに、うちの騎士達がやってきた。
「お嬢さま、私が土魔法で、やりますよ」
「えっ、土魔法?、ズルいズルい、うーん、お願いします」
自分で耕すとさっき言った言葉どうしたー、と誰もが思ったかもしれないが、まぁ、ここは土魔法でお願いしてしまおう。その方が効率的。効率的、大丈夫よ。
土魔法で耕してもらった。やはり土魔法。早いなぁ。土がふわーっと耕したようになった。領地でも土魔法の方を探そう。楽だわ。そして、耕した土に手を置き、魔力を注いだ。先ほどのようにキラキラと畑全体が輝き出した。
「「「お〜〜〜〜」」」
私は魔力が多いほうだと思うので、畑全体に行き渡った。毎朝の魔力操作を頑張りました。(そういえば、最近ステータス確認していないなぁ。夜にでも確認してみましょう。)
それから畝を作った。トムズになぜ土を盛り上げるのか聞かれた。
「畝をつくると、土の水はけと通気性が向上して野菜の根の張りがよくなり、生育が大いに促されるメリットがあるの。土質や育てる野菜にマッチした畝を用意すると、さらに野菜の育ちをよくすることができるのよ」
まずはお父さまが食糧部に推奨したジャガイモ、さつまいも。ジャガイモ、さつまいもはお腹に溜まる。戦時中にもジャガイモ、さつまいもは欠かせないものだ(戦争経験はないです)
ジャガイモは痩せた土地でも育つことのできる野菜だ。そして、ジャガイモは色々レパートリーがいっぱいあって良い。さつまいもはデザートだ。トマトもいいだろう。トマトもレパートリーが多い、栄養もある。はじめはこのぐらいで徐々に増やしていこう。フルーツで前世作っていたのはイチゴとブルーベリーだ。
執事のジェラードに苗をどこで買えば良いか相談に行った。土は耕し、魔力の栄養を与えた。あとは苗を買って、植えるだけ。肝心な苗はどこに売っているの。
また、市場に行くことになった。どんな苗があっているかしら。楽しみだ。
お兄さまとはじめに図書館に行き、この世界と前世の野菜の違いや似たようなものがあるかを調べ、その後市場へ買い出しに行こう。
串肉あるかなぁ。甘いお菓子あるかな。
市場楽しみだ。




