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第14話 鍛冶屋のドリガン

 翌朝、お父さまとお兄さまのお弁当作り(食糧部の分はすでに作り済み。ジャガづくし)


 2人には、柔らかバンズのハンバーガー、テリヤキチキンバーガー、サンドイッチとポテトフライなどジャンクフードだ。チキンナゲットとアップルパイも作ってあげよう。ジャンクフードの沼に入っていただきましょう。


 サンドイッチで使う食パン、バーガーにするバンズ作り。傍らでは、具材のハンバーグ、チキンソテー、ゆで卵、マヨネーズ、ポテトフライ、チキンナゲットなどみんなで手分けして作った。もう、うちの料理人たちは手慣れたものだ。

 みんな大好きマヨネーズ作りは、大量に作られた。

ハンバーガーなどは挟む手順を伝授し、蝋蜜の布でくるみ、マジックバックに投入。サンドイッチもBLTサンド、たまごサンド、クロックムッシュ、パンケーキを投入。


 私はアップルパイとバニラアイスを作った。シェイクを作りたかったがストローを作っていないので、バニラアイスとなる。


 ここで必要になる道具、アイスクリームディッシャーや、ひき肉にするためのミンサーをこの前作ってもらった。


 ことの発端はひき肉のミンサーを鍛冶屋さんに作って欲しかった。執事のジェラードに聞いてみた。


「鍛冶屋ですか?」


「そうなの、作ってほしいものがあるの」


「わかりました、知り合いのドワーフがいるので、そこに聞いてみますか。一緒に行かれますか?アイリ様」


「一緒に行っていいのですか?行きます。行きたいです」


「まずは旦那様に聞いて、許可が出れば一緒に参りましょう」


ドワーフだよ、ファンタジー。

ハンバーグ作るためのミンサー作ってほしいし、ワッフルサンド機も作ってほしい。アイスクリームも作る予定なのでディッシャーも必要だわ。色々作ってほしいものはあるので、ウィスキー作って持っていかないだめだよね。ガツンと強い清酒で、ドワーフの心を掴んでおかないと。お酒作りは領地に行ってからね。


「旦那様、アイリ様とドワーフのドリガンの鍛冶屋へ行きたいのですか、お許しいただけますでしょうか」


「アイリも行くのか?」

 

「はい、アイリ様から挽肉にするための道具やアイスクリーム?を掬う道具を作って欲しいと伺いましたので、アイリ様が直接お話しして説明していただく方が早いと思いました。」


「そうか、うーん、そうだ、アレクセイも一緒に行けるか聞いてみてくれ」


「かしこまりました」


 お兄さま、ジェラード、メイドのミリーと護衛騎士で、王都のドワーフのところへ行くことになった。


「アイリ、何を作りに行くのだ」

「お兄さま、今日はありがとうございます。一緒に行けることが嬉しいです。料理に使う道具を作りたいのです。」


「料理の道具?なんだ、それは」


「一応絵を描いてきたので見てください、こんな感じです。今日のハンバーガーのお肉を挽肉にする道具とアイスクリームを掬う道具です」

「ハンバーガーとアイスクリームはうまかった」


「ハンバーグを作る肉は、今包丁で細かく叩いてひき肉にしていて、時間がかかるのでミンサーという道具を作ってもらいたいのです」

「そうなのか、そんなに大変なのか。あのハンバーガーは」


「アイスクリームも硬くなるとスプーンでは掬えないのでそれを掬う道具、アイスクリームディッシャー。もう一つ、茹でたジャガを潰すための道具、マッシャーを作ってもらいます。

「また、新たな道具だな」

「時間短縮するための道具です。絶対必要なのです。」

「そうなのか。色々作ってもらっているから、楽しみだよ。あのアイスクリームは美味しかった」


「お兄さま達もお菓子好きね。しょっぱいお菓子もつくろうかなぁ」


「しょっぱいお菓子?」


「ジャガイモで作った、フライドポテトの薄いバージョン。そうだ、ポップコーンを作る魔道具作ってください。お兄さま」


「言っている意味がわからないよ。アイリ。ポップなに?」


「ポップコーン。コーンを乾燥させた爆裂種を弾けさせてお菓子にするの」


「ごめん、意味がわからない」

説明が難しいなポップコーン。でも、魔道具作ってもらおう。


 そうこうしているうちに、ドワーフのドリガンの鍛冶屋に着いた。


「ドリガンいるかい、ドリガン、いるかー」

とジェラードが大声を出した。ジェラードってこんなに大きい声が出せるんだ。物静かな人だと思っていたが違うのかしら。


「おー、なんだ、ジェラードか。今日はどうした?って、なんだい、その後ろにいるお貴族様の子供たちは」


「すまんすまん、私が仕えているモンテスキュー侯爵家のお子様達だ。今回お前の腕を見込んで作ってほしいものがあるんだ」


「すまない、親方。私はモンテスキュー侯爵家嫡男 アレクセイ フォン ド モンテスキューという。こちらは妹のアイリだ。今回、このアイリが考えた作ってほしい品がある。みてもらえないだろうか」


「アイリ グランデ モンテスキューです。すみません、お忙しいところ。この絵を見てほしいのです」

 一通り、作ってほしいもの全てを矢継ぎ早に説明した。


「おいおい、ちょっと待ってくれ。このお嬢さまが考えたのかい?とりあえず、数日時間をくれ。ミンサー??肉を入れて、レバーを回し、肉の出口が細かい網の目にして、肉が細かくなるようにすればいいのだな。できたら、弟子が連絡をしに行くので、よろしく」


「この中にお肉の塊が入っているので、試してみてください。細かくなった肉はふくろにいれて、またこのバックにしまってください」

「!! マジックバッグかい。わかった、肉はまたバッグにしまっておくよ」

「よろしくお願いします」


数日後、親方から連絡が入った。今日はお兄さまが学園に行っているので、お父さまが一緒。嬉しいなぁ。マジックバッグに、ケーキとサンドイッチなどを入れて、ドリガン親方の鍛冶屋に行った。 


「これは、モンテスキュー侯爵様」

「いや、そんなに固くならずに普通に接してくれ。」


「嬢ちゃん、出来上がったぞ。どうだ、この形は」

 お弟子さんがミンサーとアイスクリームディッシャーとマッシャーを持ってきた。


「ミンサーも試行錯誤し完成した。どうだい、嬢ちゃん」

「くるくる回るわね。お肉を入れてみて良いかしら。」

「大丈夫だ」

 お肉を入れて、レバーを回してみた。

 おー、ひき肉になった肉が出てきた。


「すごい、これよこれ。じゃー、これで親方におかずを作るわ。トングもついでに作ってくれたのね。ありがとう。それでは厨房を貸してちょうだい」


「おいおい、アイリ、これから作るのかい?」

「そうよ、もう材料はバッグに入っているから、混ぜて焼くだけよ。肉をもう少し細かくにさせて」

 それから、ハンバーグを作った。


「こりゃ、うまい。あの細かくした肉がこれかぁ。エールが飲みたい。かぁー、こんなうまい料理なのに、くそぉー。エールゥゥゥゥ」

思いの外、ハンバーグは好評だった。


これで、また違った料理を作ろう。楽しみだな。


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