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番外編 領地に王家をお迎えして 1

 とうとう、国王陛下がモンテスキュー領にお越しになる日が決まった。隣のサウシード辺境伯領地を視察するついでにこちらへお越しになるということだ。それなら、サウシード辺境伯領で全てのことを請け負ってほしいが、モンテスキュー領を拠点にあちこち視察を予定するらしい。


 ことの始まりはルルーシェ様ことルーが前世で病気を発症し中1から亡くなる15歳まで入退院を繰り返して、遊びに行ったことがないということで、モンテスキュー領に遊びに来ることで、アグリ様が転移魔法で連れて来ていただく話から、国王陛下も辺境伯の視察をするので一緒に付いて行くとなり大事になってしまったのだった。


 ルーはお兄さまと婚約したので、モンテスキューのことをいっぱい知ってほしい、と言っても、私も前世を思い出したばかりだから、一緒に考えて行きたい。


 家族皆で領地に帰り(お母さまは妊娠中のためアグリ様が転移魔法で送っていただいた。カイルとレオンも一緒だ。ありがたい)、準備に大忙し。コテージの最終確認。護衛騎士たちの宿舎。お酒の各種、料理の確認やることがたくさんある。そして一大イベントは水上バイクでルーと遊ぶことだ。バナナボートもどき、絶叫トイもある。自転車を作ったのです、水上自転車と作った。海に入るための水着は露出が多いので、溺れても浮くタイプのウエットスーツにパレオを巻いたり、カーディガンタイプ羽織る。おしゃれ度ゼロ。しかしそれ以外はリゾート気分満載よ。びっくりするかな?楽しみだなぁ。


 温泉もシャンプー、リンス、石鹸を完備。パジャマ、サンドレスもある。準備万端だ。


 そして当日。護衛騎士、侍女たちは一足先にこちらの領地に来たので、王族が使わない方の温泉と宿舎に案内した。食事は食堂のような作りだ。自分でテーブルに持っていき、食べたお皿などは返却口に持参するシステム。こちらの労力を抑えるやり方だ。


 近衛騎士団長、デギオン様にお礼を言われた。国王陛下が来る前に準備するため強行突破をしてきたとのこと。体が癒されありがたかったと感謝された。何か不便なことはないか尋ねた。


「できることなら、三交代制をとっているので、夜のご飯があれば嬉しいということだったので、料理が入ったマジックバッグを渡した。スープ、サラダからデザートまで入っているので何でも食べてください」


「モンテスキュー侯爵令嬢、我々にまで気を遣っていただきありがとうございました。我々はテント生活となると思っていたのですが、宿舎と温泉をありがとうございます。あればいいですね。のんびりできます。たっきゅう?だーつ?ですか。あれは楽しいですね。リバーシもあったので楽しんでしまいました。殿下達の護衛も残しますので、そちらの対応をすみません、お願いいたします。誰が残るかが争奪戦です、ははは。ですが、本当にご配慮ありがとうございました」

 温泉には娯楽がつきものよ。


 さぁ、もうすぐ王太子様、王太子妃殿下様以外の王族がこちらに到着する。みんなでお出迎えだ。


 アグリ様の転移魔法で皆様方がいらっしゃった。国王陛下、王妃様、カイデール殿下、ルルーシェ様、フェルナンド様が現れた。


「皆のもの、そう畏まるな。この領地では余暇だ。楽にしてくれ」


「ようこそ、おいでくださりました。コテージを用意いたしております。どうぞ、ごゆるりとお過ごしください」


「すまぬな、よろしく頼む。すごいコテージだな。見事な景色だな。心が癒される」


「本当ですわ。眺めがいいですわ」

 国王陛下と王妃様は景色にうっとりしている。そうでしょ、そうでしょ。景色が良いのよ。青い海、ヤシの木、砂浜。

「アレクセイ。皆来るのか?」


「ああ、もう来ているよ」


 そうなのです。お兄さまのいつメンが昨日から来ています。とりあえずは、宿舎とうちのどちらが良いか聞いたら、宿舎にするとの希望だった。温泉も入り、リバーシ、ダーツなどして遊んでいたわね。プールにも入っていたわ。


「カイル、レオン、おそびにきたよ。いっしょにあそぼうね」


「はい」

 フェルナンド様と仲良しだね。いっばい遊ぼう。


「ルー、ようこそ。どうよ!いっぱい遊ぼうね」


「アイちゃん、これ、どこをイメージしたの?あそこ?ワイ◯?」


 ワイ◯という言葉はもう古いか?どうなの?


「そう、そこをイメージよ」


「すごい、私、沖◯も行ったことないから嬉しい。青い海だよ。キャー、ロマンチック」


「お兄さまと歩けば?ふふふ」


「もうっ」

 真っ赤な顔をしたルー。お兄さまと手繋ぎ散歩がいいのでは。


「コテージでゆっくりして、ルー。温泉もあるよ」


「うそ、温泉まで掘り当てたの。執念を感じるけど」


「当たり前よ。私はスローライフを目指し、グーたらしようとしていたのよ。まだ、できないけど」


「アイちゃん、忙しそうだもんね。無理じゃないの?」


「必ずやグーたら生活をするのよ。とりあえずコテージに入ってゆっくりして。温泉の使い方も教えるわよ。今日はゆっくりして、明日から色々と紹介するね。未来の侯爵夫人」


「ひゃー、やめてよ。恥ずかしい」


「でも、温泉だゆっくりしたい」


「わかる、わかる」


 この日は、コテージの紹介と温泉の使い方、トイレの使い方、設備を紹介した。あとは夕ご飯にお酒の紹介もしてみました。明日はジェイシス様とご両親が来るだろうから、お酒の関連はそちらにお任せ。


 明日から遊ぶぞ。





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