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最終話

「で、彼奴等あいつらは今頃どうなっているんだ?」

「知らね。興味ないわ」


 九月になり二学期が始まったので普通に登校している。今は休み時間でヨースケと駄弁っているところ。


「罪状とかは知っているんだろ?」


「ん~、建造物侵入罪から凶器準備集合罪、逮捕・監禁罪。あと工場内で使った照明用にバッテリー万引きしていたみたいだから窃盗罪。それと傷害罪のちに殺人未遂罪。他に薬のとかいろいろあって覚えきらんし」


 犯罪の総合デパートだな。


「そうしたら家裁に送られて、逆送ってパティーン?」

「だから、そう言うの俺知らないし。あっちの弁護士とかも連絡してくるみたいだけど俺は父親に全部任せているからな」


 被害者参加制度も父さんを経由して弁護士に頼んでいる。ミユキのところも同じ弁護士に頼んでいる。

 あっちからは示談やら減刑の嘆願に協力してほしいだの将来のある青少年が云々言われているみたいだけど一切合切取り合っていないのだとか。


 それでいい。


 殺されかけていて減刑を嘆願するわけ無いだろ? アホか⁉



「そっかぁ。彼奴等も即刻退学になったからもう情報が入ってこないんだよなぁ。ゴシッパーヨースケ無念!」


「うるさいよ」


 なんだよそのゴシッパーって?


「カズヒト♪」


「お、ミユキ。先生の用事は終わったのか?」


「うん。プリントまとめて持っていくだけだったからね」


「そっか。ごくろーさま」


「えへへ。ヨースケくんと何の話をしていたの? なんだか楽しそうだったけど」


「いやくだらない話だよ」


「え~どうせえっちな話でもしていたんでしょ?」


「学校でそんな話はしないよ」


「学校じゃなきゃするんだ。へーへー」


 事件の後暫くは落ち込んでいたけど、何日かすると元の元気なミユキに戻っていった。いや、以前よりも俺に構ってくるというか絡んでくる。


「はぁ……なんで目の前でイチャつくのを見せられなきゃならんのだね、カズヒトさんよぉ~」


「い、いちゃついとらんわ」



 あの後俺とミユキは正式に付き合うことになった。

 斬りかかられたときのミユキを守りたいという感情は本物だった。


 なので、俺から告白した。

 ミユキには食い気味でおっけー貰った。なんか鬼気迫る勢いで、俺から告っておきながらもちょっと引いた。




 ミユキの小母さんにも付き合うことになったことは直ぐに報告した。すごく心配掛けたから。


 それからというもの、俺がミユキの家に遊びに行くと小母さんは毎回なにか用事を思い出したとかで家をあけることが多くなった。

 えっと、そういうお気遣いは嬉しいのですが、ちょっと恥ずかしいです。


 あと「羽目を外すのは大目にみるけど、避妊だけはしっかりしてね。結婚するまではナマでするのはナシでお願いね」ってこっそり言うもやめてください。

 言われなくともそういうのはキチンとしていますのでご安心を。


 あんなのはもう懲り懲りだけど、これからはミユキと二人、楽しく過ごしていくよ。


「カズヒトが変な女に二度と捕まらないようにずっと見守り続けるから安心して♡ 私だけが本気なんだからねっ」


「えっ、あっ、はい……」

短い間でしたが、ありがとうございました。

初めて上位にランキングされて舞い上がってしまいましたよ。

次作は何も決まっていませんが、よろしかったらまた覗いていただけたら嬉しいです。

では!

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