リミの森
飛んだ先には余裕の表情をしたダウスがいた。
「殺してないよな。」
「あぁ、当たり前だ。」
王国の騎士を殺すと全騎士に敵の特徴とデータが転送される。だから騎士と戦った場合は拘束するか、無力化させなければならない。
「シウス、持ち物確認するぞ。」
そう言ってダウスは横に手を伸ばし空間に亀裂が入りそこに手を入れた。俺も同じようにして空間に手を入れた。
これは空間魔法だ。魔力を常に与えなければならないが俺たちなら大丈夫だ。
「勿論食料とか硬貨とか持ってきたよな?」
「あぁ...まぁうん。」
俺は以前このようなことをしたときに貴重品だけしか持ってきてなくて5日間ほどダウスが持ってきた食料でなんとかしてたのだ。
「よし、なら大丈夫だ。」
「短刀はいつでも出せるか?」
俺は空間内から1本の短刀を出した。
「おぉそれは命刀じゃねえか。相変わらず美しいなぁ。」
「だろだろ。」
俺とダウスは短刀愛好家とまではいかないがかなりの短刀好きだ。集めるだけじゃなくて使ったりもするけどね。
「ダウスの2本はちゃんと磨いているか?」
「ぁったりまえだろ。」
そう言って空間から2本短刀を出してくれた。
「氷刀と雷刀か。かっこいいなぁ。」
「何言ってんだ。シウスの方がもっとかっこいいじゃないか。」
そう、俺は後3本短刀を所持している。
今手に持っている命刀。
空間内にある熱刀、無刀、一刀だ。
「当たり前だ。」
「くそおぅ。」
久しぶりに刀の見せ合いも出来たしそろそろ行きますか。
「よし、ダウスそろそろ行こうぜ。」
「目的地は何処にする?」
「リミの森を歩いてりゃそのうちなんか出てくるだろ。」
「まぁ、気ままに行こうか。」
そう言って俺たちは、リミの森、通称帰らずの森の中を進んでいった。




