この国最悪
「シウスです。」
「うむ。」
「通れ。」
門番2人の許可が無ければ入ることが出来ない王城。
2人のだけで警備はいいのかという疑問があるかもしれないが、この門番達は序列7位と8位だ。
1桁というだけで安心できる。
そして俺はいつも通りの道で王室へ行った。
「シウスです。」
「うむ、よかろう。入りたまえ。」
縦に長い扉を開けると玉座に王様が座っていた。
「依頼完了です。」
「うむ。」
「報酬なのですが休みをください。」
「休みじゃと?お前がいない間誰が国を守るというのじゃ!こうして我と話をしている間も困っている民がいる事を忘れるな!休みなど無い!それにお前は『1』だろ!誇りを持て!」
「ですが私も人間です。睡眠を取らなければ倒れてしまいます。最近も全然眠れていません。」
「だが睡眠不足とかいうくせに倒れないじゃ無いか。と言うことは睡眠を取らなくても問題ないと言うことだ。」
「陛下も睡眠は必要でしょう。」
「我は我、お前はお前だ。一緒にするな。報酬は無しで良いか?めんどくさいしのう。」
今までもこんな感じだったが、これから先もずっとこんなのが続くんだったならもう嫌だ。すまん、ダウス、もう俺無理だ。
「陛下、報酬なんて私はいりません。」
「そうかそうか!それは有り難い。」
「その代わりにこの国を捨てます。」
「うむうむ......は?」
「もう限界です。こう言っちゃぁあれなんですけど、街を救うために一生懸命走りながら眠い中、みんなを助けても、感謝も無いし、報酬もいつもしょっぱい。『1』が遅れてきた。だとか、もっと早く来いだとか。もっと自己防衛高めた方がいいんじゃ無いんですかね?うんざりなんですよ。」
「お、お前...。」
「それに陛下だって無理難題をよく押し付けたりしてくるし、失敗した時なんてご飯も金銭もくれないじゃ無いですか。もう拷問ですよそれ。」
「我にそのような態度、不敬だぞ!」
「うるせぇ!」
「!?」
「俺はもう決めたんだ。一部良い人もいるが、こんな腐った国なんぞいらん!居たくもない。『1』の勲章も置いていってやるわ。騎士なんて何百人もいるし俺が1人居なくなったとこでなんの変わりもないでしょうね!」
「お、おい。そんな怒るなよ。」
「あぁ?怒るなだと?誰のせいだよ。とっとと出てってやるわ。今まで貰った宝具もいらんしこのピッカピカの金の鎧も置いてくわ。重いんだよ、誰が使うか。」
「ま、待て。今お前がいなくなったら誰がこの国を守るのだ。」
「知らねえよ、みんなで一致団結してなんとかしろよ。じゃあなデブ。」
そう言って俺は空間から今まで貰った報酬を床に投げ捨て、扉を蹴ってぶち壊し、王城を出ていった。




