冒険者ギルド
俺の身長の2倍近くある木製の扉を開けたその先には、たくさんの冒険者達やパーティーなどがいた。
そいつらは俺のことを見て驚いた表情をする。
だが、俺はそんなことをきにせず真っ直ぐ歩き奥の扉へ入っていった。
そして、目の前に座っているギルドマスターに
「依頼は完了した。報酬はいつも通りで。後今回もみんな...いや1人を除いた全員が同じ反応だった。以上。」
と言った。
「うーん。あいつらは守られすぎてるからな。ちっとは痛いめ見た方がいいと思うぜ。」
「そんなことしたらまた俺の仕事が増えるじゃないか。」
「いつもすまんな、シウス。」
俺のことをシウスと呼んでくれる友人は少ない。
後はまぁ、家族とか幼馴染ぐらいじゃないかな。
てかそもそも友人が少ない。
街の人や仕事仲間にも『1』と呼ばれる。
「前までは自由な職だったのに今じゃぁお互い嫌な職に就いたな。」
「ほんとだよ、逃げたいぐらいだわ。一緒に逃げちゃうか?ダウス。」
俺が『1』と呼ばれる理由。
それはただ単純にこの国で1番強いからだ。
死にたくなるような努力と練習を積み重ねていったらほとんどのことが何でもできるようになってしまった。
ダウスは俺の幼馴染の1人で今は王国冒険者ギルドのマスターをやっている。ダウスは俺と同じ環境で育ってきた大切な友人だ。
そして俺は王国に仕える騎士の序列1位ということで『1』や『死の勇者』とも呼ばれている。
名前は不謹慎極まりないが、この国では何ともないようだ。
「それができたら苦労しねんだがな、ハハッ。」
「お互いもうちょっとだけ頑張ろう。」
「おう。」
そう言って俺は部屋を出て、王城に行った。




