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りんけーじ77 つ、疲れたw

りんけーじ77 つ、疲れたw


「ああ、あああ」あかねが、手で顔を覆っていた。

凜は、ぽかーんと状況を見つめていた。

「ヴ、ヴァールどうしたんだ!?」俺は赤くなって、ヴァールに向かって叫んだ。

ヴァールは眠そうに瞳を開くとあくびをした「ふわぁ~」「なんかとっても、気持ちよく起きられました♪まるで、永遠の眠りに就いているお姫様みたいに…」

ヴァールは俺をちらりと見た「あれ!?康太さん!?どうしたんですか?」

「ど、ど、どうしたって..!!!」俺は自分の唇を指でなぞった。

「ヴァール!あ、あんた、覚えてないの!?円正寺君にキスしたのよ」鈴乃が震えながら言った。

「!?」ヴァールはキョトンとした表情をした。そして、唇に人差し指を当てて、上を向いて考えた。

「わたしが?」

「円正寺さんに?」

「キス?」

「そ、そうよ!」鈴乃が突っ込んだ。

「またまたぁ!鈴乃さんったら、あさから冗談を~」ヴァールは手のひらを振った。

「冗談じゃないわ」鈴乃は腰に手を当てた。

「そ、そりゃ、そうなったらちょっと、いいかな~、なんて思ったりゴニョゴニョ」ヴァールは小声で何か言った。

「いい加減にしなさい!いくら女の子同士といえども、円正寺君は元男よ!また男に戻るかもしれないんだから、戻れないかもしれないけど」

「あの、鈴乃さん?」俺は、ピクリとした。

「何、今忙しいんだから」鈴乃は俺に返した。

「最後の、言葉は何ですか?」俺は、鈴乃に聞き直した。

「はぁ?あんたが、男に戻れるかなんて、はっきり言って未知数よね!?」鈴乃は俺を指差した。

「そ、そりゃそうだけど、俺は今は女子だけど男だ!」俺は鈴乃に反論した。

「はぁ~」と、鈴乃はため息を吐いた。「今のあんたは、悔しいけど、どこをどう見てもカワイイ美少女よ!何なら、美少女でいる方が、ムサイ男子高校生に戻るよりマシよ!」

「お、俺は男だぁ~」俺は両足を広げ、腰に手を当てて叫んだ。でも、その一方で、俺ってそんなに可愛いのかな!?と言う言葉が頭を過った。

「だから、これから、あんたが男に戻れるアイテム探しを手伝うんでしょ!」鈴乃は横目で俺を見た「何か、話がすり替わったけど、ヴァールがあんたにキスしたことについて話していたのよ!」

ヴァールは素知らぬ顔で言った「そういえば、さっきそんな夢を見ましたね~、きっと、誰かさんが昨日そういう事をしたからじゃないですかね~」ヴァールは鈴乃の方をチラリと見た。

鈴乃はぴくっと反応すると、ヴァールに近寄り、耳打ちした「だ、だから、昨夜の事は、ここの温泉の成分で事故だったって、言ったでしょ」

ヴァールは、ふーんと、言った表情見せた「じゃあ、最後の、「キ、キスしたい時は、円正寺の方から言ってよね」って、言うのも事故ですか~?」ヴァールは鈴乃の真似をしながら言った。

鈴乃は顔を真っ赤なしてわなわなと震えた「ヴァ、ヴァール聞いてたの!?」

「何か聞こえちゃったんですよね~」ヴァールは頭の後ろで両手を組んだ。

「あれも、事故だったんですかね~、ずるいな~と言うか…」ヴァールは畳みかけた。

鈴乃は涙目になり「そ、そうよ事故よ!まだ温泉の成分が残っていたのよ。わ、わたしがそんな事言うわけないじゃない!ね、円正寺君!?」鈴乃は俺に話を振った。

俺は、どう返答していいのか困り、しどろもどろしていた。

「じゃあ、わたしも、温泉の成分ってことで、いいですね?」ヴァールは鈴乃にニコッと微笑みかけた。

「わ、わかったわよ」鈴乃は、仕方なさそうに言った「でも、幽霊には効かないんじゃ..」鈴乃は口ごもって呟いた。




「何か、お取込み中のところ、ええか~?」マリスが話しかけた。「食堂に朝ごはん食べに行くで」

顔を洗ったあと、みんなで朝食を食べることにした。

「キ、キス…」食堂に向かう途中あかねはブツブツ言っていた。

凜も衝撃を受けていた様だった。



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