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りんけーじ76 朝のいちゃいちゃ

りんけーじ76 朝のいちゃいちゃ


俺は、一人で浴場に行き、誰もいないのを確認してから、髪の毛を洗った。

鈴乃の一言が脳裏によぎった。

「なぜ、鈴乃はあんな事を言ったんだろう…」

顔が赤くなり、心臓がバクバクしてしまった。

「ええい、考えても仕方ない、早く寝よう!」俺は、体を洗うと、早々に浴場を出た。

暗い廊下をとぼとぼと歩き部屋の前に辿り着くと、そっとドアを開けベッドに潜り込んだ。


夜が明けると、マリスが迎えに来た「おはようさん!みんな行くで~!」

俺は、目を擦りながらマリスを見た「おはよう…」鈴乃の昨日の言葉が気になってあまり眠れなかった。

 周りを見ると、未だみんなは夢の中だった。

「ほ、ほーっ」マリスはえるが凜と眠っているのを見つけた。

「親分、良く寝とるなー♪そうや!眠れる美女に目覚めのキッスや」と、言うとベッドの足下から潜り込んで行った。

布団の中をモグラの様に進みえるに覆い被さる様に頭を出した「あー、親分の寝顔可愛いな~」

えるは、クークーと寝息を立てていた。

マリスはしばし、えるの寝顔に見とれていたが、「親分おはようのキッスや」と言って、自分の唇をエルの唇に近づけた。

俺は、あわあわしながら顔を覆った、指の間から事の成り行きを見つめた。

唇と唇が触れ合う…

瞬間、ぐわっしと、マリスの顔をえるの手が覆った。

「何をやっている?」えるは、ぱちっと目を見開くと、マリスの顔を払いのけた。

えるに払いのけられたマリスは「親分、冷たいなー!朝の挨拶や!目覚めのキッスや!愛情表現や!」と涙目で答えた。

「そういう、愛情表現は却下だ!」えるの瞳が一瞬燃えた。

「ちぇっ!ケチ!」マリスはベットから出た。

「ふわぁ~、何じゃ騒がしいのう」えるのとなりにいた凜が目を覚ました。

「あ、マリスさん、おはようございまひゅ」あかねもむくむくと起き出した。まだ寝ぼけている様だった。

「え、もう朝ですか!?幽霊は眠りに就く時間です」ヴァールは布団を被った。

「あら、マリスどうしたの?」鈴乃もサラサラと髪をシーツに垂らしながら上半身を起こした。

「おはようさん!みんな朝ごはん食べて準備出来たら、海の中に行くで!」マリスはみんなが起きたのを少し残念そうな感じで言った。

「ああ、そうだったわね、そんな事も有ったわね…」鈴乃は口に手を当てながら、眠たそうにあくびした。

「ああ、そうじゃな…、おやすみ」凜は再び眠りに落ちた。

あかねは、布団に潜り込み、既に寝息を立てていた。

「起きるんや!みんな行くでー!!」マリスは、上を向いて叫んだ。

「う~ん…」あかねの声が布団のなかから聞こえる。

「朝は、弱いんじゃ..われは低血圧なんじゃ…」凜が消え入りそうな声で言った。

「仕方ないわね」鈴乃は右手で頭を掻きながら、布団からするりと2本の白い脚を出した。

「しょーがないですね~」と言うとあかねは右足でばふっと、布団を跳ねのけた。

「えっ!?」俺は、あかねを二度見した。

浴衣の様な寝具を纏ったあかねは前がはだけており、両肩が剥き出しで、襟の間から胸の小さな膨らみが確認でき、帯のところで辛うじて左右の服が交差している状態で、太腿の付け根ギリギリのところまで形の良い両脚が露わになっていた。

「ちょっと!あかねちゃん!」それを、目に止めた鈴乃は、あかねのベットに駆け寄り、バサっと、慌ててあかねに布団諸共飛び乗った。

「まだ、寝てていいんですか~?ありがとうございます」あかねは、鈴乃を見ると眠りの世界に戻ろうとしていた。

「あかねちゃん、前がはだけてるっ」鈴乃が必死にあかねに説明する。

「ふわぁ~い」布団の中でごそごそとあかねは、衣服を整えた。

「まったく、世話のやける」鈴乃は、はぁとタメ息を着いた。

「騒々しいのう、ゆっくりと眠れないではないか」凜がもごもごと言っている。

「幽霊睡眠時間の妨害です」ヴァールも続いた。

「しょうがないわね、える、凜を起こして」鈴乃がえるに言った。

「ますたー、起きる時間ですよ、そろそろ目を覚ましてください」えるが鈴乃に促され

凜のぷくぷくほっぺを両手ですりすりと優しく撫でた。

「う、う~ん、えるが言うなら仕方なかろう、起きるとするか」凜はゆっくりと目を開けた。

「ああ、ええな~、わらわも親分にほっぺすりすりしてもらいたい~」それを見ていた

マリスが地団駄踏んで悔しがった。

「あかねちゃん、服を直した?起きなさい」鈴乃があかねに言った。

「は~い、鈴乃さん♪」あかねは嬉しそうに答えた。

「じゃあ、円正寺君、ヴァールを起こして」凜が俺の方を見た。

「わ、わかった」俺はヴァールの方に行った。

俺は、自分を落ち着かせるため、すぅーっと深呼吸した「ヴァール、朝だよ起きなよ」

「う~ん」反対側を向いたヴァールは反応したが起きない。

俺は、ヴァールを揺すって耳元でささやいた。「ヴァール、目を覚ましなよ」

すると、ヴァールは寝返りを打って俺の方を婿と布団の中からヴァールの透き通った2つの腕がすぅーっと伸びてきて俺の頭を包んだ。

気が付くと、チュッと、ヴァールの唇と俺の唇が触れ合った。

「おはよう、円正寺君」ヴァールはゆっくりと目を見開いた。


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