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りんけーじ74 どうしたの!?

りんけーじ74 どうしたの!?


「さあ、わたしにキスしなさい!」鈴乃の瞳は怪しく輝き、俺の顎を自分の唇に手繰り寄せた。

「あ、あの、鈴乃さんっ!?どうしたんですか??」俺は、ジタバタと抵抗して反対方向を向いた。

「おお、待っていたぞ、康太こっちに来るのじゃ、わらわとえるで、お主を可愛がってやるぞ」そこには凜の顔があり、凜は俺の頬に凜の柔らかい手を這わせそっと撫でた。

「ますたーがおっしゃっているのです、こちらにおこしなさい」えるの瞳が燃えている。

「ち、ちょっと、あのね、お、俺、わたしは、男だけど、今は女の子なんだからねっ」

俺は、凜とえるの両手で押しのけ、何とか上を向いた。

 その時、体に重みを感じた。

上を、見上げるとそこにはあかねの顔があった。

あかねは洗い息遣いで赤い顔をしていた「あ、あの円正寺せんぱい…女の子でもいいですから、わたしを可愛がってくれませんか」

「だ、だから、そういうのはダメ!」俺は、あかねを優しく跳ねのけた。

何とかこの状況から逃げ出そうと、俺は布団の中で180度回転させ足許の方からの脱出を試みた。

 もぞもぞとベットの中を動き回り何とか、足許の布団の端に辿り着いた。

ぷはっと、顔を出すと、そこにはヴァールがいた。

「ヴ、ヴァールもか!?」俺は、再び中に潜り込もうとした。

「こっちに、逃げて」ヴァールが俺の手を取った。

「!?」俺は、布団から顔を出すとヴァールを再度見た。

「ここの、お風呂に入ってからみんなの様子が変なんです」ヴァールは、俺に言った。

「さ、早く」ヴァールは俺の手を握った。

「う、うん」俺は頷きヴァールに導かれベットから抜け出した。

「ちょっと、待ちなさい円正寺君!」鈴乃が俺を掴もうとした。

「待つのじゃ!康太よ」「円正寺せんぱい、待ってください!」凜とあかねが俺に飛び掛かろうとした。

みんなに捕まりそうにそうになったが、寸前のところでヴァールに引っ張り上げられて、俺はベットから間一髪抜け出した。

「み、みんな、どうしちゃったんだ?」おれは、ヴァールに手を取られながら、部屋のドアを開け廊下を走った。

「待ちなさーい」鈴乃たちは、追いかけてきた。

「よくわかりませんが、ここのお風呂に入ったあと、その…」ヴァールの声は小さくなってよく聞き取れなかった。

「えっ、風呂に入ってから何だって?」俺は聞き直した。

「だから、….」ヴァールは顔を赤くした。

「えっと?よく聞き取れないんだけど…」俺は再度ヴァールに尋ねた。

「で、ですから、みなさん、は、発情したと言うか、エッチになっちゃったんですっ!!」ヴァールは、顔を真っ赤にして叫んだ。

ヴァールは説明を続ける「おそらく、ここの風呂の成分にその様な効果があると思われます」

「いわゆる、惚れ薬的な?」俺は、走りながらヴァールの横顔を見た。

ヴァールは前を向いたまま小さく頷いた。

「ど、どうすれば、元に戻るんだろう?」俺とヴァールは廊下の突き当りを右に駆け抜けた。

「時間が経てば元に戻るかと…」ヴァールは廊下のカーブを駆け抜けた。

「康太ー、える、康太を捕まえるのじゃ」凜の声が後ろから聞こえる。

「わかりました、ますたー、円正寺覚悟」えるの声がした。

えるは、ドラゴンの羽根を背中から出して、タっと、飛び上がると、猛スピードで俺たちに迫ってきた。

えるの手が頭上から逃げる俺に伸びてきた。

俺は、後ろを振り返るとサッと避けた

「あっ!?」突然足が、宙に浮いた。

前を向くとそこにあるはずの廊下がない、下を向くと階段だった。

「うわっ」俺とヴァールは、エルも巻き込み階段を落下した。

「待ちなさい!」鈴乃と凜とあかねも階段に飛び込んできた。

俺たちはゴロゴロと階段を転げ落ちた。

幸いな事にこの宿と階段の廊下は、フカフカの絨毯が敷かれており、衝撃を吸収してくれた。

「あいたたた…」正気に戻ると、天井が見えた。

俺は、廊下に一人で転がっていた。

ヴァールはうつ伏せに倒れていた。

俺は、ヴァールを起こそうと、よろよろと立ち上がって、よろめきながら、ヴァールに向かったが、何かに躓いて再び転んだ。

「!?」俺は何かの上に乗っかった。

それは、鈴乃だった。

鈴乃は階段から落下した衝撃で気絶していた。

胸元がはだけて胸の谷間が見え、足許も太腿が露わになっていた。

「ううう…」俺に乗っかられた衝撃で意識を取り戻した。

「円正寺君」俺に気が付いた鈴乃は、俺の頭を両腕で押さえ込み、自分の唇を俺の唇に合わせた。


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