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りんけーじ54 こすちゅーむ

りんけーじ54 こすちゅーむ


日差しが傾き、ヴァールを誘って俺は部室に向かった。

部室のドアは開いていた。

「へっ?」

そこには、とんがり帽子を被った魔女がいた。

「どぉ!?」鈴乃がくるりとつむじ風の様に回って見せた。肘までまくり上げた膝上までの紫色のローブ、胸が大きく開口されたディアンドル風の衣装に、黒い太ももまでのスカートに絶対領域を構成する黒の超長ブーツ。エロかっこいい。

鈴乃は左手に持った杖を眺めながら得意そうな笑みを浮かべた「あかねちゃんが作ってくれたのよ!いいでしょ!」

あかねは頬をちょっとだけ赤らめ、照れくさそうにエヘヘと笑った。

確かにどう見て魔女である!あかねさんクオリティ高すぎ!!あかねさん男心をよく分かっていらっしゃる!あざーす!と心で叫びながら「ああ、似合っているね。」と鈴乃とあかねを交互に見ながら答えた。

「凄いわね、あかねちゃん!」夜が近づくに連れ徐々に輪郭が濃くなってきたヴァールもあかねのスキルに驚いて目を丸くしていた。

あかねはと言うと、肩を出した中世風衣装にミニスカに膝下ブーツと言うかわいらしい衣装を身に纏っていた。

「あかねちゃんもかわいいね」とあかねを見ながら言うと、

「本当ですかー!?苦労して作った甲斐がありました~!」と満面の笑みを浮かべた。

「円正寺せんぱいとヴァールちゃんの衣装もありますよっ!」とあかねはキャスターバックをごそごそと漁った。

その時カララと部室のドア開き、「やあやあ、皆の衆ご機嫌用!」と言って凜とえるが入ってきた。

「おぉ!」鈴乃とあかねの衣装をみるなり凜は後退りし、まじまじと2人の姿に見入った。

「な、なんじゃ!そのコスチュームは!?われも、着たい!着たい!」><と駄々を捏ねた。

あかねはポーズを取った「あかねちゃんが作ってくれたのよ、みんなの分も有るって言っていたわ」

あかねはこくりと頷いて、キャスターバックからそれぞれのコスチュームを取り出し手渡した「デザインは、わたしの独断と偏見に基づいて作ったものですので、みなさん気に入って頂くといいのですが…」

「円正寺君、みんなが着替えるから、部室から出てくれないかしら?あなたは、男子トイレとかで着替えて頂戴。」鈴乃は腰に手を当てた。

「へーい」俺は素直にコスチュームを持って部室を出た。

男子トイレに入って着替えた。中世風の服装に皮の防具が付いていた。

「?」

何故か防具には「家内安全!」とでっかく書いてあった。

一通り装着すると、トイレを出たが、校舎内をこの格好で歩くのは少々恥ずかしい。

部室に近づくと、女子たちのキャッキャウフフな声が聞こえてきた。

「円正寺でーす。入室してもよろしいでしょうかぁ?」ドアをノックしてみた。

「はぁーい、大丈夫ですよー。」中からあかねの声が返ってきた。

入室すると、それぞれあかねの作ったコスチュームを身に着けていた。

えるは白地に黒のドラゴン模様のラインが入ったボディスーツを着ていた。

「どうじゃ?康太?」衣装を身に纏った凜が近寄ってきた。

皮の肩パッドを付け、青いミニのワンピースに、胸には銀色の小振りな防具、スカートに白いフリルが付いており、黒いニーソ、肘と膝は鉄製のプロテクターを装着していた。

ロリくっころだなと思いながら「ああ、かわいいんじゃないでしょうか。」凜に答えた。

「そ、そうか。これで、われもドラゴンライダーじゃ。」褒められた凜は頬を赤らめ、肩を左右に揺らした。

えるは白地に黒いラインでデザインされたドラゴンの模様が入ったボディスーツを身に纏っていた。えるのグラマラスなボディがはっきり表れている!しかも、胸の周りが大きく開いており、エロい。

「え、えるもいいんじゃないか!」えるに親指を立てると、えるも親指を立てて答えた。

「円正寺君わたしはどう?」ヴァールが俯きながらもじもじして尋ねた。

ヴァールは、ディアンドル風の衣装を身に着けていた。えるに負けずヴァールもグラマラスだ!胸が強調されるディアンドルバンザイ!

「い、いいんじゃないでしょうか!」と答えると、ヴァールは嬉しそうに笑った「円正寺君も似合っていますよ!」。

「皆さん気に入って頂いた様で、良かったー。」あかねはホッとした様子だった。

「ところで、これは何だ?」俺は「家内安全!」の文字を指しながらあかねに尋ねた。

あかねは人差し指を顎に当てた後瞳をうるうるした「えーっと、何となく円正寺せんぱいのイメージで、入れてみました、気に入らなかったですか?」。

「い、いや気に入っています。」意味がわからなかったが、あかねが一生懸命考えたのだから仕方ない。

「あかねちゃんのおかげで、もう一つの世界で活動する際の異世界探検部の衣装が手に入ったわね!これからも、探検を頑張りましょう!」と鈴乃が掛け声を掛けるとみんな「おぉーっ!」と答えた。


つたない文章ですが、読んでいただける方がいて光栄です。

皆さんのおかげで、何とか書き始めて1年を経過することができました。

まだまだ異世界探検部の冒険は続きますので、今後ともよろしくお願いいたします!

<(_ _)>

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