りんけーじ31 JKえる
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皆で指輪を投げ元の世界に戻ると、もう一つの世界に行った時間の部室に戻った。
「異世界の食堂の料理は美味しかったですね!」あかねが満足そうに言った。
「また行ってみたいわね」鈴乃が答えた。
「スィーツもあるのじゃろうか?今度食べてみたいものじゃ」凜がえるを見た。
「美味しいスィーツがありますよ、マスター」えるが、にこりと答えた。
その時、顧問の岸町京子が部室に顔を覗かせた「おーい。お前ら何やってんだー?」
いつみても、大人の色気がある!せんせー、おうつくしー!と思いながら俺は答えた「異世界についての話し合いです」
「ふーっ、異世界ねー…」岸町京子は髪をかき上げながら言った。「まー部活動がこういう名前だから仕方ないが、大谷を見習って勉強もしっかりしろよ」と、教師らしく生徒に釘を刺した。
「は、はいっ!」と俺は答えた。
「わたしが部長ですから、大丈夫です」鈴乃が胸に手を当て、自身あり気に答えた。
何が大丈夫なんだよ!と俺は思った。
「ああ、頼むぞ大谷」岸町京子は鈴乃の肩をポンと叩いた。と、えるを見て「うん?あまり見たことがない生徒だな?」と、怪訝そうに言った。
凜は咄嗟に「て、転校生ですっ。急に海外から転校が決まって、わたしの親戚で1年生の龍野えるちゃんです」と答えた。
「ふ~ん転校生か、聞いてはいないが、これから連絡が来るだろう」と岸町京子は言った。
「大谷よろしく頼んだぞ」と岸町京子は、鈴乃とえるを交互に見ながら言った。
「は、はい。大丈夫です」と鈴乃はスマイル顔で答えた。
それを、聞いて岸松京子は安堵の表情を浮かべた。岸町京子の鈴乃に対する信頼は絶大である。
岸町京子はやれやれといった感じで出て行った。
部室のロッカーにそれぞれのアイテムをしまい、部室を後にした。
今日は、つつじが咲き乱れ、夕焼けに染まった駅までの道を皆で歩き、解散した。
家に帰り、風呂に入った。俺は「ふーっ」と一息着いた。
でも、あかねの回復魔法のおかげで、異世界での戦いでの疲労は全く残っていない。
結局えるは凜の親戚ということで、凜の家で同居することとなり、あかねと同じ1年F組に転入することになった。
俺たちはその後も、もう一つの世界の探検を進めた。




