りんけーじ308 女王の攻撃
りんけーじ308 女王の攻撃
ヘンリエッタの鞭には無数の棘があり、当たったら痛そうだった。
「デーフェンシーオ!」あかねは、そう言うと、盾で前面を防御した。
ヘンリエッタの鞭は、シールドに跳ね返された。
「おのれ、ちょこざいな!」ヘンリエッタは鞭を呼び戻すと、再び振るった。
鞭は、カーブして、シールドをよけると、俺の方に飛んできた。
「おっと!」俺は飛び跳ねて、攻撃をかわした。
「メタモルフォーゼ!」ヘンリエッタのそう言うと、全身を植物の薔薇の様に変化させた。
「これでどうだ!スピナエ・ヴォランティス!」ヘンリエッタの全身から薔薇の棘が飛び出た。
棘は四方八方に飛び散った。
「クレッシェ・マーニョマ・スクートゥム!」あかねが叫ぶと盾は大きくなり、俺たちを覆い隠した。
ヘンリエッタの放った棘は、まるで、土砂降りの雨の様に盾を鳴らした。
「サルターテ・ペータラ!」ヘンリエッタはそう叫ぶと、次の攻撃に移った。
ヘンリエッタの首に付いている花びらがギュイーンと音を出して回転し始めた。
そして、花びらの一枚一枚が鋭いブレードとなって、こちらに向かってきた。
「クレッシェ・マーニョマ・スクートゥム!」あかねは再び、シールドを展開させた。
ヘンリエッタの花びらは、ドスドスと、あかねのシールドに突き刺さった。
「フハハハハハ、この攻撃はどうだ!」ヘンリエッタはこの三種の攻撃をコンボしてきた。
「攻撃のスピードが早くて、こちらから攻撃できないわ」鈴乃が叫んだ。
「このままでは、シールドが持ちません」あかねの展開したシールドは徐々に亀裂が入ってきた。
「これが、女王の力なんですね」ヴァールは歯ぎしりした。
「しかし、奴は見るところ。植物系のようじゃな」凜は考えた。
「ならば、火系の攻撃には弱いはずじゃ」
「となると火竜の、えると、ヴァールのサラマンダーの攻撃で何とかなるはずじゃ!」
「一瞬でも攻撃できる間合いが出来ればのう」凜は腕組みした。
「じゃあ、俺が囮になる」俺は、凜に提案した。
「あかね、オリハルコンの盾を貸してくれないか?」
あかねは、頷いた。
俺は、あかねからオリハルコンの盾を受け取ると左手で持った。
「それじゃあ、走り回って囮になるから、攻撃をよろしく」俺は、凛とえるとヴァールに言うと、あかねのシールドを抜け駆け出した。
「ヘンリエッタ!相手はこっちだ」俺は大声で叫んだ。
ヘンリエッタの気が一瞬逸れた。




