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りんけーじ306 スレイプニルに乗ってみる

りんけーじ306 スレイプニルに乗ってみる


「しょうがないわね」鈴乃が腕を組んだ。

「しょうがないですね」ヴァールはやれやれと言った感じで肩をすぼめた。

「やた~!」スレイプニルはピョンピョンと飛び跳ねて喜んだ。

「それじゃあ、次の階層に進むのじゃ!」凜が階段の方を指さした。

「もう次は、女王様の間ですよ~」スレイプニルは説明した。

「いよいよ、女王の間ですか」あかねは、ごくりと唾を飲み込んだ。

「ええ、女王様は一番お強いですよ」スレイプニルはニコニコと笑った。

「噂では、もう女王はいないんじゃ…」俺はスレイプニルに尋ねた。

「いえ、女王様は、まだ統治しておられます」スレイプニルは首を振った。

「でも、女王が統治していたのは、数千年前の話のはずやけど」マリスは不思議に思った。

「女王は、相当強いのか!」俺は、スレイプニルに尋ねた。

「でも、このスレイプニルを破った、騎士さまでしたら、きっと引けは取らないと思いますよ」スレイプニルは、頬を赤らめながら、キラキラとした瞳で俺を見た。

「で、女王は、どんな攻撃をしてくるんだ?」俺は、スレイプニルに尋ねた。

「女王様は、万能型の戦士でもあられますので、あらゆる攻撃が可能です~」スレイプニルは頬に右手の人差し指を当てた。

「万能型か…、ちょっと守るのに厄介そうですね」あかねは考えを巡らせた。

「で、弱点はあるのかしら?」鈴乃は、スレイプニルに質問した。

「そうですね~、これと言った弱点はありませんね~」スレイプニルは眉をひそめた。

「攻めにくく、守りにくいのね」鈴乃は、頭を抱えた。

「考えても仕方ない。バーッと行って、バリバリと攻撃して、ドドーンと守るしかないな」俺は、身振り手振りで説明した。

「そうです!騎士さま。要はやる気です~」スレイプニルがケラケラと笑った。

「仕方ないわね。じゃあ、行くわよ」鈴乃はヤレヤレと言った感じで、進みだした。

「騎士さま、私に乗ってください~」そう言うとスレイプニルは馬の姿にメタモルフォーゼした。

スレイプニルは俺に乗ってほしそうに振り返ってヒヒンといなないた。

「わかった、わかった。じゃあ、乗るから」俺は、スレイプニルの首を撫でると、飛び乗った。

スレイプニルは、嬉しそうに、ブルルルと鳴き、「じゃあ、行きますよ!騎士さま~」と言うと駆け出した。

8本の足を巧みに扱い、グルグルと階層の中を駆けまわった。

俺は、振り落とされないように、スレイプニルのたてがみをしっかり掴んだ。

スレイプニルは飛ぶように走ったが、乗り心地はスムーズで、まるで、水の上を進んでいる様だった。

障害物を飛び越えるときも、まるで、衝撃は感じなかった。流石、神の馬。

「どうですか?騎士さま~」スレイプニルが俺に声を掛けた。

「うん、とっても静かで、安定している」俺は、答えた。



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