りんけーじ299 ブラックホールからの生還
りんけーじ299 ブラックホールからの生還
「ああ!ブラックホールがっ!」あかねが叫んだ。
「ブラックホールを消滅させたのは良いが、共に消えるとはな」フェニックスはニヤリと笑った。
「えるーっ!」凜が涙をほとばせながらツインテールを左右に振った。
「マリス…」ヴァールが涙を拭った。
「あれ、見て!」鈴乃が指さした。
見ると、消滅したかに見えたブラックホールが、徐々に広がってきた。
ブラックホールは消滅したかに見えた。しかし、消滅する瞬間、マリスは両手の爪をブラックホールの縁に掛け必死に押し広げていた。
「おりゃーっ!こんな所で、永遠に彷徨うのはゴメンやで!親分も広げてんか?」マリスは広がってきた穴に首を突っ込んで更に大きくしようとしていた。
「わかりました。マリス」えるはそう言うと穴の縁に手を掛けた。
えるも、全力を手に込めてブラックホールを広げた。
「馬鹿な!ブラックホールを広げるだと!」フェニックスはたじろいだ。
ブラックホールの消滅しようとする力は強力だ。しかし、2人にはそれに抗うドラゴンの魔力があった。
ブラックホールの穴が広がると、えるも首を突っ込んでいった。
えるとマリスの顔がブラックホールから出てくると、凜が叫んだ。
「えるーっ!マリスーっ!もう少しじゃ!がんばれーっ」
「そうは、させるかっ!フレイム・ボム」フェニックスは、そう言うと火球を口から連続して吐き出した。
火球は、えるとマリスに当たった。
えるとマリスは「グォオオオ」と叫び声を上げ苦しがった。
「ヴァール!ウンディーネで水をヤツに!」鈴乃が叫んだ。
ヴァールは頷くと、「サジータ・アクアティカ」とウンディーネに命じた。
ウンディーネは大量の水の矢をフェニックスに浴びせかけた。
「グヮア!やめろぉ」フェニックスは両手で顔を覆った。
「今だ、穴を広げよう!」俺はそう言うと、剣を取り出すと、えるとマリスの所に掛けて行った。
「聖なる剣よ!我に力を」俺は、剣に念じた。
アシュフォードの剣は青白く輝いた。
そして、ブラックホールの縁に剣を突っ込んだ。
穴は徐々に広がり、遂にえるとマリスはブラックホールから飛び出した。
その瞬間、ブラックホールは急速にしぼみ消滅した。
俺は、弾き飛ばされた。




