りんけーじ296 フェニックスのブラックホール
りんけーじ296 フェニックスのブラックホール
「ああ!シールドがっ!!」あかねが叫んだ。
「あれは、まさか、ブラックホール!?」鈴乃は目を疑った。
「ふっふっふっ、そうだ。これは、お前たちが言うところのブラックホールだ」フェニックスは不敵に微笑んだ。
「これじゃ、あかねちゃんのシールドも長くは持たないわね」鈴乃は顎に手を当てた。
「何か考えないと」鈴乃は考えを巡らせた。
その間にも、ブラックホールはあかねのシールドをバリバリと飲み込んでいった。
「しゃーない。わらわの出番なんやろな!」その時マリスが前に出た。
「マリス!何か手があるの?」鈴乃はマリスに尋ねた。
マリスは頷いた。
そして、マリスは口を開いた「これから、わらわは、ブラックホールに飛び込んで、繋がっているホワイトホールを、塞ぎに行く」。
「ええ?そんなことが、できるんですか?」ヴァールが驚いた。
「ブラックホールは、穴の開いたダムみたいなもんや。穴に吸い込まれた水は、出口から排出されるんや」マリスは続けた。
「出口を塞いでしまえば、もう水は溢れへんのや」
「お主、そんなことが、できるのか?」凜が尋ねた。
「わらわを、誰と思っとるんや。こう見えても女神やぞ」マリスは胸に手を当てた。
「じゃあ、マリス頼んだわ」あかねがマリスの手を握った。
「まかしとき!」マリスはウィングした。
「ああ!それと凜。親分借りとくで」マリスは、えるのところに歩み寄った。
「了解した。える頼むぞ」凜はえるの頭を撫でた。
「はい、ますたー」えるは頷いた。
「あのぅ。そろそろ、シールドがヤバイんですけど」あかねは、俺たちの方を振り向いた。
「そうと決まれば、親分行くで」マリスはそう言うと、水竜の形態に、メタモルフォーゼした。
「うん」えるも地竜の形態へと変わった。
2頭の竜は、羽根を広げると、風圧を起こして、舞い上がった。
そして、俺たちの回りを1周した。
「たとへ、神といえども、ブラックホールに飛び込むのは未知の領域や、どうなるかは、わからへん」マリスは心の中で呟いた。
「そしたら、行くで!」マリスはえるに合図すると、ブラックホール目掛けて飛んで行った。
えるも頷いて、マリスの後に続いた。
巨大な2頭の竜は、バレーボールほどのブラックホールに、飲み込まれていった。




