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りんけーじ295 黒い太陽

りんけーじ295 黒い太陽


「フェニックスは炎の聖獣だから、有効そうなのは水ね」鈴乃は魔法の杖をクルクルと回転させた。

「ヴァール行くわよ!」鈴乃はヴァールに合図を送った。

「ウンディーネ!」ヴァールは頷くと水の精霊を召喚した。

「水魔法!イヌンダティオ!」鈴乃は杖を高く振り上げた。

すると、杖の先から、水がほとばしり始め、やがてゴウゴウと渦を巻いた。

「ウンディーネ!アクア・スピリタウリス!」ヴァールは水の精霊に命じた。

ウンディーネは水の塊となり宙に浮いた。

「はぁあ!行っけー!」鈴乃とヴァールは声を合わせた。

大量の水がフェニックスに降り注いだ。

「その瞬間、爆発音が轟いた。

水と炎が触れて大爆発を起こしたのだった。

もうもうと水蒸気が立ち上り、辺り一帯は白煙が立ち込めた。

しばし、静寂が流れた。

バラバラと雨が降ってきた。

蒸発した水蒸気が雨粒となって落ちてきたのだった。

「やったのか?」俺はフェニックスが居たあたりに目を凝らした。

立ち込めていた水蒸気が晴れてくると、そこには、丸いものが姿を現した。

「あれは、何でしょう?」あかねが呟いた。

「お前たちの攻撃はそんなものか!」フェニックスの声がした。

丸いものはフェニックスが、翼で全身を覆っていたのだった。

フェニックスは翼を広げると、「次は、こっちから行くぞ!」と叫んだ。

「ソラルデンス!」フェニックスは口から火の玉を吐き出した。

フェニックスが噴き出した火の玉は、徐々に大きくなり、小さな太陽となった。

「あかねちゃん!シールドを展開して」鈴乃があかねの方を見た。

あかねは頷くと「スクトゥモリシャルチ!」両手を広げた。

バリバリと音を立てて、シールドが広がった。

それは、巨大なオリハルコンの盾の形をしていた。

フェニックスは、羽根を広げ、羽ばたき始めた。

羽ばたきと共に小さな太陽は、あかねのシールド目掛けて、飛んできた。

フェニックスの小さな太陽と、あかねのシールドが接触した瞬間「ドゥーン」という何とも言えない重低音が辺りに響き、空気が震えた。

「インベルテ」フェニックスが叫ぶと、小さな太陽は徐々に黒くなり、漆黒の球体となった。

そして、あかねのシールドを飲み込み始めた。


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