りんけーじ293 熱い部屋
りんけーじ293 熱い部屋
俺たちは、アルとイルに別れを告げると、階段を昇って行った。
「ちょっと熱くなってきたわね」しばらく進むと、鈴乃が額の汗を拭った。
確かに、部屋の温度が上昇してきたようだ。
「ふぇー、確かにちと熱いの」凜が犬のように舌を出した。
「そうですか?ますたー?」えるは、地竜だから平気な顔をしていた。
「次の仕掛けに関係してるんでしょうか?」あかねも汗をかいていた。
「何とかならんかの~」凜がうなだれた。
「ちょっと、待っててください。エアリアル出でよ!」ヴァールは、片手を上げた。
すると、エアリアルが突風と共に姿を現した。
「エアリアル。涼しい風を吹かせて」ヴァールは、エアリアルに命じた。
エアリアルは頷くと、飛び立ち、右手を振り下ろした。
すると、エアリアルから、涼しい風が吹き始めた。
「これは、快適快適」凜が嬉しそうに風に頭髪をなびかせた。
「汗が引いたわ」鈴乃を涼し気に風に顔を当てた。
「俺たちの周りは涼しくなったけど、階段の温度は増々上がっているみたいだな」俺は、涼しい風から、指を突き出してみた。
階段を昇りきるとまた、大広間に出た。
そこは、一面オレンジ色だった。
そして、小さな太陽が燃えていた。
「見た目も、熱い部屋ですね」あかねが、周囲を見回した。
「あの太陽の様なものは、何かしら?」鈴乃が指さした。
「ふ~む。この部屋は、あれやな~」マリスがつぶやいた。
「あれって、何ですか?」あかねが質問した。
「どうやら、フェニックスの間やな」マリスが説明した。
「フェニックスって、いわゆる火の鳥とか不死鳥とか呼ばれている?」鈴乃が質問した。
「せや」マリスが頷いた。
「そろそろ、姿を現したらどうや?」マリスは煌々と光り輝く小さな太陽に向かって呼びかけた。
マリスに呼びかけられた、小さな太陽は、一層光り輝いた。
みんな目をふさいだ。
小さな太陽は光り輝くと形を変えて行った。
「さあ、追いでなすったで!」マリスが叫んだ。
光の輝きが弱まると、そこには、オレンジ色のマントを翻したロングヘアーの美少女が現れた。
「久しぶりね!マリス」その美少女はマリスに挨拶した。




