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りんけーじ291 グリフォンとの闘いの決着

りんけーじ291 グリフォンとの闘いの決着


風と風とのぶつかり合いで猛烈な空気の摩擦が生じ、メチャクチャな方向に暴風が巻き起こった。

空気は鋭い刃と化した。

「デーフェンシオ!」あかねがシールドを展開した。

それでも、俺の体はカミソリで切られたような、キズができ、頬から血が滴った。

「クゥッ!」俺は両足に力を込めた。

「グウォオオオ」グリフォンは叫び声を上げた。

グリフォンも無数の刃で切り裂かれていた。

風と風の激突は更に勢いを増し、すべてのものを吹き飛ばした。

俺たちは、あかねのシールドのおかげで何とか踏みとどまった。

四方八方から吹きすさぶ暴風はやがて、ピタリとやんだ。

俺は、ソードを支えに何とか立っていた。

「どうなったの?」鈴乃が辺りを見回した。

辺りは静まり返り、もうもうとした、煙に包まれていた。

「あ、あれ!」ヴァールが、一方を指さし声を上げた。

白煙の中から、大きな黒い影が現れた。

グリフォンだった。

この風でも、平然と立っていた。

しかし、グリフォンは、体中、傷だらけだった。

俺たちを認めると、血をポタポタと滴らせながら、ヨロヨロと歩き出した。

俺も、ヨロヨロと再び剣を構えた。

「ちょっと、待って」鈴乃は俺を制止した。

グリフォンは、立ち止まると、フーッと息を吐いた。

そして、再び歩こうとした時、崩れ落ちる様に倒れた。

倒れると同時にグリフォンはアルとイルに分離した。

アルとイルは倒れたままだった。

そして、傷だらけだった。

鈴乃とあかねが駆け寄った。

「具合はどうじゃ?」凜が心配そうに声を掛けた。

「2人とも、意識を失っているだけで、大丈夫そうね」鈴乃が答えた。

「レナトゥス!」あかねは、両手を広げるとヒーリング魔法を2人に施した。

アルとイルの傷は少しずつ消えて行った。

しばらくあかねは、治癒魔法を施した。

そして、2人の傷はきれいになった。

「う、う~ん」イルが目を覚ました。


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