りんけーじ287 アルとイル
りんけーじ287 アルとイル
ホールを転げまわるサイクロプスとゴーレムだったが、ホールの端まで転げまわると、突然床がポッカリと開いた。
そのままサイクロプスとゴーレムは穴に落ちて行った。
恐ろしい叫び声を上げ、サイクロプスは穴のヘリにつかまろうとしたが、手は空を掴んで、
空中に放り出されて行った。
2頭が落ちた穴は、閉じるとホールは何もなかった様に静まり返った。
「恐ろしい光景ね」その様子を見ていた鈴乃が呟いた。
俺たちは、立ち上がると再び、上層に向かって階段を進んでいった。
「誰かおるぞ!」凜が叫んだ。
次の階層にたどり着くと、そこにはメイド風の服を着た2人の美少女がブランコに乗っていた。
「アルお姉さま誰か来たわ」一人の美少女はキィとブランコをこいだ。
「イルそのようね」アルと呼ばれた美少女もキィとブランコをこいだ。
「ただ者じゃなさそうですね」あかねが呟いた。
俺たちは、少女たちの方へ、注意深く歩みを進めた。
「ここを、通ってもいいですか?」ヴァールが少女たちに尋ねた。
「アルお姉さまここを通りたいらしいわ」イルがキィとブランコをこいだ。
「イルそのようね」アルもキィとブランコをこいだ。
「でも、ここを通すわけには、いかないわねイル」アルはキィとブランコをこいだ。
「そうですね。アルお姉さま」イルはキィとブランコをこいだ。
「何故ダメなんですか?」ヴァールは尋ねた。
「何故ダメか、聞きたいんですって、アルお姉さま」イルはキィとブランコをこいだ。
「何故ダメか、聞きたい様ねイル」アルはキィとブランコをこいだ。
「だって、ここは、女王様のお城だもの」アルとイルは口をそろえて言った。
「どうやら、あなたたちを倒していくしかなさそうね」鈴乃が前に出た。
「アルお姉さま、私たちを倒すですって」イルはキィとブランコをこいだ。
「イルそのようね」アルはキィとブランコをこいだ。
「じゃあ、行くわよ!はぁぁぁ!」鈴乃は、杖を取り出すと、頭の上でクルクル回し始めた。
アルとイルは、ニヤッと笑うと、ブランコをこぐスピードを速めて行った。
やがて、アルとイルは360度回転しだした。
ものすごいスピードで回転するアルとイルはやがて、姿を変え、グリフォンとなった。
「キィィィィ」と咆哮すると、鈴乃目掛けて飛んで行った。
そして、鋭い爪を鈴乃に振り下ろした。




