りんけーじ283 第2の罠
りんけーじ283 第2の罠
「天国か地獄のどちらでもないですよ」ヴァールが答えた。
「!?」俺は周囲を確認した。
どうやらマリスの背中の上らしい。
「私たちが落下しているところを、マリスが受け止めてくれたんです」ヴァールは説明した。
「助かったのか。ありがとうマリス」俺はマリスに礼を言った。
「このくらい、お茶の子さいさいやで」マリスは首を振った。
「おーい!」えるに乗った凜が手を振っていた。
えるも凛とあかねを同じように拾っていた。
「みんな、大丈夫!?」箒に乗った鈴乃が声を掛けてきた。
「みんな、大丈夫なようだな」俺は鈴乃に返答した。
鈴乃も自分の箒を取り出し無事だったらしい。
「さあ、じゃあ、仕切り直しね!再び女王の天空迷宮に行くわよ!」鈴乃が上空目掛けて舞い上がった。
マリスとえるも鈴乃の後に続いた。
先ほど崩れた、ホールの先の階段に、よじ登った。
透きとおった階段を慎重に進むと、再び大きなホールに出た。
「大きい広間じゃの」凜があたりを見まわした。
広間の中心にライオンの像があり、しんと静まり返っていた。
「ここも、何か仕掛けがありそうね」鈴乃は注意深くホールを見た。
「気をつけて進みましょう」鈴乃を先頭にしてゆっくりと、ホールを進んだ。
ライオンの像まで来た時だった。
突然床がゴゴゴゴと音を立て揺れ始めた。
「どうなっているんですか?」あかねは驚いた顔をした。
ライオンの像の周りだけ揺れていないことに気が付いた鈴乃はみんなに声を掛けた「みんなライオンの像のところに集まって!」。
みんな、ライオンの像のところに集まった。
「ここだけ、動いていませんね」ヴァールライオンの像を掴んだ。
ライオンの像を中心に、ホールの床が八等分され、左右に揺れていた。
そして、床の先は外へとつながっていた。
「このまま進んだら、また、外へほうり出される」俺は、鈴乃に言った。
「うん」と鈴乃は、頷くと床の動きを見ていた。
鈴乃は床の動きの規則性を見ていた。
「わかったわ、これなら、渡れそうね」鈴乃は何か思いついたらしく、俺に向かってウィンクした。




