りんけーじ278 星々の夢
りんけーじ278 星々の夢
「星々も綺麗やけど、たまに悪さする奴がおるから気いつけんとあかんで」マリスは夜空を見渡しながら言った。
「星もだいぶ見たし、そろそろ寝ましょうか?」ヴァールが目をこすりながら言った。
「そうですね」あかねが頷いた。
俺たちは、部屋に戻ると、眠ることにした。
「しかし、この世界では不思議なことが多いな」俺は天井を見ながら考えた。
色々なことを海草しているうちに眠りに落ちた。
俺は、星々に囲まれていた。
星々は俺の回りを素早いスピードでクルクルと回っていた。
まるで、ネズミ花火の様だった。
星々は衝突すると、光をまき散らした。
一瞬パッと輝きを増す衝突した星々は綺麗だが、怪しさを感じた。
衝突した星々は宝幸を変えて、飛び跳ねていった。
そんな星々の動きを俺は眺めていた。
すると突然、衝突した星々が俺の方へ飛んできた。
俺は慌てて、手で払いのけようとした。
しかし飛んできた星は俺の手をすり抜けた。
そして、俺の心臓のところに入っていった。
そこで、星は止まった。
その瞬間、俺の心臓は大きくドクンと鼓動を打った。
俺は眼を見開いた。
目が覚めると、窓の外は明るくなっていた。
あれは、一体何だったんだろうと、俺は思い左胸に手を当てた。
心臓は鼓動をトクトクと刻み続けていた。
しばらく、ベッドで横になっていると、そんな夢のことは記憶の中から、消えて行ってしまった。
ドアをトントンとノックする音がした。
俺は「はい」と返事した。
「入るわよ」鈴乃の声がした。
「ガチャ」とドアノブが回る音がして鈴乃が入ってきた。
「おはよう。もう起きてた?」鈴乃は、俺を見て声を掛けてきた。
俺は、「おはよう」と返して頷いた。
「朝食を食べたら出発しましょう」鈴乃は俺の様子を窺っていた。
「どうかした?」鈴乃は俺に尋ねた。
俺は首を横に振った。




