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りんけーじ27 お宝ゲット!

りんけーじ27 お宝ゲット!


「うわあああ」俺は爆風で吹っ飛んだ。相変わらず、鈴乃の杖の威力は物凄い。

土煙がもうもうと立ち上がり、辺りが見えなくなった。

やがて、土煙が収まると、瓦礫の山が広がり、その上に宝箱が乗っていた。

やった!フェルゼン・ゴリウムを倒したらしい。

「やったわね!」鈴乃が腰に手を当て誇らしげに言った。「きっとブロンクホルストさんも喜んでるわね!」と、言いながら服の埃を払った。

「相変わらず、すげえな!」俺は瓦礫から這い出て、鈴乃に言った。

凛とあかねを捜すと、2人共岩陰で目を回していた。

「大丈夫か?」2人に、駆け寄って声をかけると、「ふぇ?」と目を覚まし「防御魔法を使って凜さんを包んだところまでは覚えているんですが、さっきの怪物はどうなったんですか?」と尋ねた。「う~ん」と言いながら凜もが目を覚ました。

「倒したよ!」と、俺は親指を上げウィンクしてみせた。

「す、すごいです!」とあかねは両手を組み目をうるうるさせて答えた。

「でも、最後は鈴乃の魔法の一撃で倒したんだけどね」と俺はいたずらっぽく舌を出した。

「お主ら中々やるのう。われは、最初から信じておったがのう」と凜が俺と鈴乃を見た。

「怪我していませんか?わたしが治療します。」あかねが言った。

体を見回すと、怪物が吹き飛んだ時に飛んできた石の破片でところどころ切り傷ができていた。鈴乃も同様だった。

「じゃあ、治しますね」とあかねは言い、先ず鈴乃に手をかざし「レナトゥス!」呪文を唱えた。あかねの両手から緑色の光が放出され、鈴乃の体全体を包んだ。例の如く鈴乃はああっと見悶えた。しゅわしゅわと音を立てて、鈴乃の傷はみるみる消えていった。

「ありがとう、あかねちゃん。ほんとに傷が消えたわ。あと、疲労も回復したようね!」

鈴乃が体を見回しながら答えた。

「はい、じゃあ次は円正寺せんぱい!」と、言ってあかねは俺に手をかざした。「レナトゥス!」呪文を唱えると、なるほど心の奥底から回復する様な、暖かいどこか懐かしいような、暖かな光に包まれた。でも相変わらず、ちょっとだけエロい感覚にも包まれ、女神アヴィリアールがフフフと笑いている夢を見た。

「はい。終わりましたよ」あかねの声でわれに返った。

「おお、疲労回復!傷も無くなった。あかねありがとう!」と、俺が言うと

「どういたしまして」とあかねがうれしそうに答えた。

「それじゃあ、お宝回収といきますかっ。」俺は、瓦礫の山を登り宝箱を取りに行った。

―――結構重い。

皆の前まで持ってきて、開けてみた。

その瞬間キラキラ眩い光が拡がり、ダイヤと金貨が入っていた。

「よしっ!これで、凜のアイテムを買おう。」と俺は言った。凜はうれしそうに笑った。


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