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りんけーじ265 城壁都市シュタルム

りんけーじ265 城壁都市シュタルム


数日後、俺たちは、もう一つの世界の街に立っていた。

女王の天空迷宮までは、ドラゴンフォームになった、えるとマリスに分乗して行くことになった。

鈴乃は自分の箒に跨った。

「じゃあ、出発ね!」鈴乃は掛け声と共に舞い上がった。

「える行こうぞ!」凜がえるに声を掛けた。

「はい!ますたー」えるはそう言うと、凛とあかねを乗せ、翼を広げ、羽ばたいた。

「ほな、行くで!」マリスは背中に乗った、俺とヴァールに向かって言った。

「ああ、よろしく!」俺はマリスに返答した。

マリスは羽根を上下させ、それで起きた風圧と共に飛び上がった。

3人が横一列になって、空中に浮きあがった。

「目指すは天空の迷宮!」鈴乃はそう言うと前に進み始めた。

鈴乃の箒の先の先にはひもで吊るされた緑色に輝く石があった。

鈴乃はノミのじいさんが営む武器店に立ち寄って新たな魔道具を手に入れていた。

それは、「道しるべの石」と呼ばれるもので、行きたい場所を言うと、その方角に向かっている時は光り輝き、道を外れると、輝くなると、いう代物だった。

「いざ!輝きの導きの有らんことを!」鈴乃がそう言うと、道しるべの石は炎のように怪しく揺らめいた。

俺たちは、雲を突っ切り、雨雲を飛び越え、天空の迷宮を目指した。

途中、休憩のため、城壁都市を探した。

そのうち一つの城壁都市が見えてきた。

空の上から見る城壁都市はいつ見ても面白い。

俺たちは、地上に降りた。

ドラゴンや魔法使いを見た事がない町では、町人に驚かれた。

人々は口々に「なんて大きなドラゴンなんでしょう!」とえる達の雲の様な陰に、「箒に乗ってそらがとべるなんて!」と、鈴乃を見て叫んでいた。

地上に降り立った、えるとマリスは俺たちを下ろすと、ヒューマン・フォームにしゅるっと戻り、それも驚かれていた。

そこは、シュタルムという城壁都市だった。

「おなか、空きましたね」あかねがおなかをさすった。

「この町の名物料理をマリス知ってる?」俺はマリスに尋ねた。

「せやな、ここはゴロトンイノシシのパイステーキが有名なところや」マリスは少し考えて答えた。

「さすがは女神様!何でも知っているのね」鈴乃がウィンクした。

「じゃあ、それを食べに行きましょう」ヴァールが言うと、みんな賛同した。


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