りんけーじ262 ヴァールVSフェンリル
りんけーじ262 ヴァールVSフェンリル
「フランミー・ポルガトリー!」フェンリルはそう叫ぶと口から炎の球を噴出した。
「炎の攻撃は無駄よ!」ヴァールはそう叫ぶと「ミゼリクローヴィア・プローヴィア!」と呪文を唱た。
それに頷いたウンディーネは、頭上に両手を上げると一気に振り下ろした。
ウンディーネが振り下ろすと同時に、バケツをひっくり返したような大量の水滴が天から降ってきた。
フェンリルの火球は、大量の雨に打たれブスブスと音を立てて消失していった。
「おのれ!」フェンリルは自分の術の効力が消えると地団駄を踏んだ。
「それで、おわりですか?次はこちらから行きますよ!」とヴァールが叫んだ。
「グラチャンス!」ヴァールは、再び氷結魔法を展開した。
「ギャオン」フェンリルは苦しんだ。
フェンリルをよく見ると、足許から凍り付いてきた。
「やった!」俺は叫んだ。
フェンリルは足の自由を失いもがいた。
「おのれ!おのれ!」フェンリルは悔しがった。
「どうやら、身動きが取れないようですね?」ヴァールが叫んだ。
「よし、あと少しじゃ!一気に行くんじゃ!」凜がえるを支えながら叫んだ。
フェンリルは冷静な顔に戻っている事に鈴乃は気が付いた。
それは、獲物を狙う狼の冷ややかなギラギラとした瞳だった。
「ヴァール気をつけて、こう見えてもヤツは魔王軍幹部よ!何をするかわからないわ」鈴乃が忠告した。
「ループス・ファング!」フェンリルはそう唱えると、「アオーーーン」と鳴きだした。
その叫び声は大気を歪めながら、ヴァールの元に届いた。
「ぐはっ!」その瞬間ヴァールは後ろに飛ばされ、転がった。
どういう攻撃かわからないが、フェンリルは、口から超音波の様な音を出し、離れた相手にも攻撃ができる様だった。
「ヴァールっ!!」俺は叫んだ。
うつ伏せに倒れたヴァールは、俺の声でピクリと指を動かした。
そしてヴァールはヨロヨロと起き上がった。
ヴァールは俯いていた。
「なかなか、やりますね」ヴァールは顔を上げた。
「幽体のお前を成仏させてやろう!」フェンリルはニヤリと笑った。
「これで、終わりです!グラチャンス!!」ヴァールは、ウンディーネに命じた。
無数の氷滴がウンディーネから繰り出された。
「ループス・ファング!」フェンリル再び遠吠えをあげた。




