表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/285

りんけーじ26 フェルゼン・ゴリウム

りんけーじ26 フェルゼン・ゴリウム


この石碑は回避するこになり、その場を離れようとした時だった。

「は、は…、くちゅん!」と、凜がくしゃみをした。

ゴトン!と音がし、音のした方を見ると、石碑の上半分が崩れ落ちていた。

「あ…」みんな一瞬固まった。そして凜に視線が集まった。

「わ、われのせいではないぞ!い、石でできた石碑がくしゃみごときと崩れるものか!」

凛はツインテールを逆立て涙目で取り繕った。

まあ、それはそうである。

その時、ゴゴゴゴと地鳴りがした。

「ヤバイ、走れ!」俺は叫んだ!

猛ダッシュでその場所から離れると地響きと共に、地面が盛り上がり巨石が土中から

現れた。

いやそれはよく見ると、“手”であった。地面を掴むとさらに巨大な体が地下から這い上がってきた。

石の巨人は姿を現すと「グォオオオオ!!!」と咆哮した。そしてその一つ目で、辺りを見回した。

「こいつが、フェルゼン・ゴリウムか!」俺は叫んだ。

そして俺たちを見つけると、再び「グォオオオオ!!!」と雄叫びを挙げ、ズシン、ズシンと、まっしぐら突き進んできた。

「うわああ、逃げるのじゃ!」凜は、涙目になって叫んだ。

「円正寺君、ソードで一撃与えて!」鈴乃が走りながら言った。

「その隙に、呪文を唱えて撃退するから」鈴乃は杖を構えた。

「ひえええ…」と、俺は振り返りながら、怪物に向けて剣を構えた。

剣は青い炎を湛えた。30メートルの距離まで来たら放とうと咄嗟に思った。怪物が走る度に地面が揺れた。

100メートル、70メートル、50メートル…、今だ!「ゴッド・ヴィント!!」鈴乃の呪文がちょっとカッコいいと思っていたので、自分で掛け声を考えてみた。ちょっと恥ずかしいかも、とも思った。剣を振り下ろすと青い炎は閃光となり、怪物に向かって飛んで行った。

ズウウウンと音がして、怪物がグワアアアアと叫びながら後ろに倒れた。

「やったか?」俺は心の中で呟いた。

しかし、怪物は再び立ち上がった。当たりが浅かった様だ。

鈴乃が杖を構えた。「フェルゼン・クレアーティオー!」と叫び、杖を掲げた。

その瞬間、杖から凄まじい赤い雷が飛び出した。雷の電撃は、怪物に命中した!

ドッカーーーーンと、物凄い音がして、怪物はガラガラと岩の破片となって崩れ落ちて行った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ