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りんけーじ242 メガ・アントライオン

りんけーじ242 メガ・アントライオン


みんなヴァールが出したウンディーネのおかげで潤った。

「さあ、先に進みましょう」鈴乃がみんなに声を掛けた。

「しかし進めど、進めど砂漠ばっかりじゃのう」凜が額の汗を左腕で拭いながら言った。

「確かに見渡す限り砂地ですね」あかねは、ぐるりと四方を見渡した。

俺たちは灼熱の砂地を進んだ。

「な、なんじゃ!」凜が突然叫んだ。

俺たちは慌てて凜の方を見た。

凛は砂に足を取られ、身動きができなくなっていた。

「なんじゃこの砂は」凜はもがけばもがくほど巨大なすり鉢状の砂地の中心に向けて吸い込まれていった。

「流砂だ」俺は叫んだ、

「凜を助けないと」俺はあたりを見回した。

「こんなところで、死にたくない。助けて」凜はすり鉢状の砂地に、腰辺りまで埋まりながら、なおも中心に向けてすいこまれつつあった。

「凜!これにつかまれ」俺は枯れた長い木の枝を見つけて凜に差し伸べた。

凜ははっしと俺が伸ばした木の枝の先端に捕まった。

凜の移動は止まり、凜が捕まった枝をみんなで引っ張った。

凜の体が引き上げられた。

これで、大丈夫。誰もが思ったその時だった。

何者かが、すり鉢状の砂地の底から凜に向けて砂をばらまいてきた。

「ああっ」驚いた凜は枝から手を放してしまった。

凜は斜面を転げ落ち、俺たちが差し伸べた枝先も届かないところまで落ちてしまった。

すり鉢の中心にいる何者かは、凛目掛けてさらに砂を浴びせかけてきた。

そのたびに凜の体は徐々にすり鉢の中心に向けて吸い込まれていった。

「りんーっ!」鈴乃が叫んだ。

その時、すり鉢の中心から2本の巨大な角が現れた。

正体を現したそれは、巨大なアリジゴクだった。

「ここで、罠を張って、落ちた獲物を捕食してきたんだな」俺は叫んだ。

「アイツを何とかしないと、凛さんが食べられてしまいます」ヴァールがマリスに尋ねた「アイツの弱点は?」

マリスは答えた「アイツは、メガ・アントライオンちゅうて、弱点は電撃や。ただしアイツは砂に潜るのが得意や。砂に潜られたら、電撃は無効や」。

「そう。じゃあ、円正寺君考えてみて」鈴乃がおれの方を見た。

「―――」俺は考えた。

そして2つの攻撃法を思いついた。


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