りんけーじ240 マシン・ライフフォームズ
りんけーじ240 マシン・ライフフォームズ
黒煙の中から現れた、銀色に光るギガ・キラー・ビーの巨体は、まるでロボットだった。
「こ、こいつは、どう戦えばよいのじゃ?」凜はえるの後ろに隠れた。
「マリス」鈴乃はマリスに尋ねた。「アイツ、マシン・ライフフォームズとはどう戦えばいいの?」
「せやな、ちょっと、面倒なヤツやけど、鉄でできた生命体や。電気攻撃には弱いんや」マリスは、片目を閉じて顎に右手の人差し指を当てて答えた。
「電撃ということは、円正寺君のソード攻撃ね!」鈴乃は俺の方を見た。
「俺か…」心の中で俺は思った。
その間もマシン・ライフフォームズと化した、ギガ・キラー・ビーは、銀色になった羽根を羽ばたかせ、鈍い音を響かせながら飛び立とうとしていた。
「さあ!行くわよグラチェス・デアム」鈴乃が叫んだ。
氷の攻撃でギガ・キラー・ビーの動きは鈍くなった。
「ヴァール!炎のコンビネーション攻撃よ!」鈴乃はヴァールの方を見た。
ヴァールは頷くとサラマンダーに命じた「プルガトリウム!」
サラマンダーは炎の吐くと、炎の渦を作り出した。
炎の渦は、ギガ・キラー・ビーを包んでいった。
炎に包まれたギガ・キラー・ビーの複眼が一瞬光ったような気がした。
その瞬間、尻の毒針から毒液をヴァールに向けて噴出してきた。
「デーフェンシーオ!」その時あかねの声が響いた。
あかねは、みんなの前に出ると両手を広げてシールドを展開した。
ギガ・キラー・ビーの毒液は、あかねのシールドに跳ね返された。
「さあ!今よ、円正寺君」あかねは、俺に合図した。
俺は頷くと、剣を振り上げた。
「サンダーボルト!」俺は叫んだ。
大気は震え、電気を帯びた空気がアルシュフォードの剣を包んでいった。
アルシュフォードの剣は光輝いた。
俺は、ギガ・キラー・ビーに向けて、ソードを振るった。
ソードにまとわりついた電気は、ドラゴンの幻影となり、ギガ・キラー・ビーに目掛けて飛んで行った。
ドラゴンの幻影は、ギガ・キラー・ビーに嚙みついた。
ギガ・キラー・ビーは、荒れ狂う電撃に包まれていった。
電撃を浴びたギガ・キラー・ビーは、小刻みに震え出した。
やがて、関節の節々から煙が上がりだした。
ドカンと大きなものが落下する音がした。
「どうなったの?」鈴乃が、叫んだ。




