りんけーじ23 登校・新たな仲間
りんけーじ23 登校・新たな仲間
…….pipipipi目覚ましのアラームで目を覚ました。「うーんもう朝か…」
いつもと、同じ朝だが、今は前とは違う!
最寄り駅を降りて学校に向かって、暖かい朝日が差す中歩いていると、ちょっとひんやりした春風が顔を撫でて言った。朝の匂いを感じていると、鈴乃が前に歩いているのが見えた。
「おはよう!」と、後ろから声を掛けると、鈴乃が振り返った「あら、おはよう」。
横に並んで歩くことにした。
「特進クラスって勉強大変そうだな」鈴乃の横顔をチラリと見た。朝日に長い髪がキラキラと輝き、長いまつげの下の瞳が美しい。
「まあね、あなたも勉強頑張りなさいよ!」鈴乃がチラリと瞳をこちらに向けた。
「大分暖かくなって、気持ちいいよね!」と俺は言った。
鈴乃うーんと、伸びをした「そうね!今日も、放課後に部室に来るんでしょ?」
「ああ」俺は頷いた。
「せんぱーい!おはようございまーす!」後ろからあかねがテッテッテッと走ってきた。
「おはよう!あかねちゃん」鈴乃が言った。俺もおはようと返した。
「今、先輩たちの異世界探検部の服を作ってますから、楽しみにしていてくださいね!出来たら持って来ますから!」走ってきたあかねは、はぁはぁと楽しそうに息を切らした。
学校に着き、それぞれ分かれた。 教室に入り、席に着くと前の席の針ヶ谷瑠偉が話しかけてきた「朝から、美しい女子2人と登校とは、うらやましい限りですなー」
針ヶ谷とは1年から同じクラスだった。
「そんなんじゃ、ねーよ」と、俺は言った。
「じゃあ、どういうご関係で?」針ヶ谷がおどけて続けた。
「同じ部活の部員」俺は言った。
「あんな、かわいい女子がいる部活なら俺も入ろっかな?」針ヶ谷が羨ましそうに言った。
俺は即座にやめとけ!と言った。
程なく朝のホームルームとなった。
―――1日の授業が終わり、部室に向かった。
部室に電気が点いている。今日は誰か先に来ているらしい。カラララ…と、ドアを開けると、見知らぬ女生徒が座っていた。
一瞥し、会釈すると、グルリと回ってイスに座った。
その女生徒はツインテール、ちょっと吊り上がった大きな目、八重歯、ニーソックスが特徴的な美少女である。
俺と目が合うと、その美少女が話しかけてきた「ちと尋ねるが、異世界探検部とはここでよいか?」