りんけーじ217 あれ?
りんけーじ217 あれ?
俺たちは、パレードの件は町長に丁重にお断りした。
「やはり、私たちはパレードに参加しない方がいいわね」鈴乃が切り出した。
「そうじゃな」凜が答えた。
「この町はフィナを守護聖人とすべきよ!」鈴乃は人差し指を立てた。
鈴乃の一言を聞いて俺はそのとおりだと思った。
フィナに比べて、俺はどうだろう?
まだまだ、未熟だ。
やはり、男に戻って本来の自分で、自分を磨いたほうがいいのかな。
いやー女の子でいるのも悪くはないんだけどさ。
女の子同士のシンパシーがあるというか…キャッキャ、ウフフもわるくないんだけどさ、
でも、男の方が、ハーレム状態を楽しめるし、う~ん悩みどころだな~
などと眉間にしわを寄せて自問自答していると、
「何を難しそうなことを考えているんですか?」とヴァールが神妙な面持ちで見つめてきた。
ヴァールの言葉で我に帰り、何を言おうか考えていると、冷や汗が出てきた。
「い、いやあ、自分のことなどなど…」と、あいまいに返答した。
「そうね!」鈴乃はシイタケ目になって俺の手を取った。
な、何ですか鈴乃さん?俺は、心の中でつぶやいた。
「円正寺君!あなたもそう思うのね!」鈴乃はウンウンとうなずいた。
は、はぁ?と心の中で俺は、再びつぶやいた。
「やりましょう!わたしと」鈴乃は俺を見つめた。
「は、はぁ!?」俺は、ドギマギした。
「えぇっ、でも、俺たち女の子同士だし…」俺は真っ赤になって首を横に振った。
「女同士だからって関係ないわよ!」鈴乃は、俺の手を握る力を強めた。
「そ、そういうのもありかな…?」おれは小声で答えた。
「ありありのありよ!」ねえ、あかねちゃん!?
鈴乃はあかねに同意を求めた。
「そうですね、私も参加したいです!」あかねが答えた。
「ええっ!3人で!?」俺は、焦った。
「そうよ!人数は多い方がいいわっ」鈴乃はウンウンと首を振った。
「ズルいです!私も参加させてください!」ヴァールが俺に抱き着いてきた。
「われも参加するぞ!のう、える!」凜はえるに言った。
「はい!」えるは大きな胸を揺らした。
「そ、そんなに!?」俺の思考回路はボンッと音を立てて停止した。
「さあ、やるわよ、修行を!」鈴乃は杖を構えた。
「へ?」俺は状況が理解できなかった。
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