りんけーじ216 フィナの目覚め
りんけーじ216 フィナの目覚め
「フィナ!」俺はフィナに声を掛けた。
「うう…ん」フィナの眉間にしわが寄った。
やがて、フィナは目を開いた。
「フィナ!大丈夫か?」俺はフィナに声を掛けた。
「う~ん、円正寺さん、ここは?」フィナは尋ねた。
「ガラスの山の遺跡だよ」俺は答えた。
俺は今までのいきさつを説明した。
「…なるほど、そんなことが。みなさん、ありがとうございます」フィナは理解した様だった。
「よかったわ。体は動く?」鈴乃がフィナの手を握りしめた。
その手は、温もりが感じられた。
フィナは上半身をゆっくりと起こした。
フィナは腕を縮めたり、伸ばしたり、指を結んだり、開いたりした。
「どうやら、大丈夫な様です」フィナはニコリと笑った。
フィナは、えるとマリスに支えられながら立ち上がった。
最初は、フラフラとしていたが、やがて、しっかり立てる様になった。
元通りになったフィナを見て、俺は、いまさらながらに超古代文明の高度な技術力に感嘆した。
それと同時に、なぜこれほどまでの文明が、滅びてしまったのか疑問に思った
「フィナちゃん、歌は歌えるの?」あかねが尋ねると、フィナは「やってみます」と答えた。
フィナは、胸に左手を当てると、すうっと息を吸いこんだ。
フィナは歌い出した。
その声は、美しく、優しい音色で、聴いている者の心に染み入った。
「ああ、フィナの歌だ!」俺は歌を聴きながら、しみじみと思った。
フィナは歌い終わると、「どうでしたか?」と尋ねた。
「大丈夫な様ね、元通りだわ」鈴乃が答えた。
「ありがとうございます」フィナは頭を下げた。
俺たちは神殿を後にした。
町に戻ると、闘いが終わったことで、祝賀ムードが漂っていた。
それも、フィナが身を呈して町を守ってくれたからと言うことで、フィナは町の守護聖人に立て祭り上げられていた。
町長がフィナに礼を言いに来た。
「フィナ様。ありがとうございます。あなたのおかげで、闘いで荒み切った、人々の心に希望の光が灯りました」町長は深々と頭を下げた。
「つきましては、後日、フィナ様の終戦パレードを実施したいと思っています」町長はパレードみついて説明した。
町長は続けた「ぜひ、円正寺ご一行様も参加してほしいのですが?」。
よろしかったら、ブックマークと高評価をよろしくお願いします!




