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りんけーじ211 イシュペルとアゴール

りんけーじ211 イシュペルとアゴール


 俺たちは、神殿に歩みを進めた。

「不気味なところね」鈴乃は周囲を見回した。

神殿の中はかび臭かった。

辺りは、しんと静まり返り、誰かが点けたのか、ローソクの灯だけが、怪しく揺らめいていた。

神殿には巨大な二体の石像が鎮座していた。「これがイシュペルとアゴールか。こんな奴相手にしていたら命がいくらあっても足りない。早く、謎を解かないとな」俺たちは、は手がかりなりそうなものを探した。

「こっちに、こんなものがあります」あかねが暗闇から何かを取り出した。

それは、一本の杖だった。

俺はあかねからその杖を受け取った。

その杖は、鉄でできている様だったが、とても軽く、超古代文明の技術の高さがうかがえた。

杖の先端には、太陽をかたどった宝石が埋め込まれており、怪しく光るその輝きはとても、キレイだった。

「ふーん、ちょっと貸して。杖ね。とても軽いわね」鈴乃は杖を頭上にかざした。

「太陽の杖。何か、碑文と関係がありそうじゃな」凜があごに手を当てた。

その時だった。グラグラと地面が揺れた。

「地震?」ヴァールは壁につかまった。

「いやな予感がする」2体の石像の方を見ると、ゴゴゴゴという音と共に、巨大な椅子から立ち上がった。

「ヤバイ石像が動き出した」俺たちは、出口に向かった。

すると、出口もズズズズと動き出し、ゴゴーンと閉まってしまった。

室内の明かりはローソクの光と、明り取りの窓から差し込む光だけになった。

その中をズシン、ズシンと二体のロボットの歩く音だけが不気味に響いた。

「私に任せて!マジクム・インペクトゥム・マジケ!」鈴乃が杖を振って攻撃魔法を繰り出した。

鈴乃の放った魔法はイシュペルに命中した。

「やったわ!」鈴乃がフラグを立てた。

「きゃああ!」ヴァールは叫び声を上げた。見事に魔法は、石像から跳ね返り、周囲の床、天井壁にも何度も跳ね返り、暴発した。

ここのものはすべて、攻撃を跳ね返す素材でできている様だった。

「攻撃魔法が効かない!」鈴乃は茫然と立ちすくんだ。

イシュペルとアゴールはズウン、ズウンと足音を立て近づいてくる

アゴールは頭上で手を組むと、俺たち目掛けて振り下ろしてきた。


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