表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/285

りんけーじ20 ミーとの再会

りんけーじ20 ミーとの再会


店を出て空を見上げると雲の間になにやら黒いものが動いているのが見えた。

「何だ、あれ?」俺が何やら動くもの方を指さしながら言うと、鈴乃が額に手をかざしながら「何かしら?黒いものが動いているわね」と答えた。

「何か、こちらに近づいてきている様な…?UMAじゃないですか?」あかねが目を細めて言った。

それは、確かに徐々にこちらに近づいてきている様だった。

暫く3人で見ていると、だんだん形がはっきり見えてきた。それは―――黒い猫だ!空を歩いている、そうだミーだ!なんて不思議な猫だ、空中を歩けるなんて!

やがて、俺たちの目の前まで来るとピタリと静止した。

「あなた、ミーね?」と、鈴乃が尋ねる様に言った。

ミーはコクリとお辞儀した「今回は、無事魔獣を倒し、無事アイテムを手に入れられたんだね」と心の声で言った。

あかねが、両腕にブレスレットをつけてうれしそうに「これでせんぱい達が、ケガしても大丈夫ですよ~、わたしが癒してあげちゃますからね!てへっ」とミーに微笑んだ。

「これからも君たちには期待しているよ!」とミーは笑った。その刹那、突風が起こり、

皆が目を瞑った瞬間―――ミーは跡形もなく消えていた。

まったく不可思議な猫だ。

「自分のアイテムが手に入ってよかったわね!あかねちゃん」うれしそうにくるくる回っているあかねに鈴乃がほほ笑んだ。

あかねは頷いた「皆さんをこれで、回復します。じゃあ鈴乃せんぱいから」と言って、鈴乃にブレスレットを付けた手を翳し、「レナトゥス!」と叫んだ。

あかねの両手が緑色に発行し、やがてその光がじわじわと、鈴乃を包み込んでいった。

「ああ何か気持ちがいい、心が癒される感じね。傷や疲労もどんどん回復されていくわ。あっああ~ああ~」緑色の光に包まれた鈴乃が目を瞑りながら、体を捩った。何かちょっとエロさを感じてしまったのは黙っておこう。

「はいっ、おわりです」あかねは鈴乃のに声を掛けた。

「あ、ありがとう、あかねちゃん」鈴乃はちょっと顔を赤らめモジモジしていた。

鈴乃を見ると、体の傷も消えていたが、魔獣との闘いでボロボロになった制服もきれいになっていた。

「じゃあ、次は、円正寺先輩」と言うと、あかねは俺に向かって手を翳し、眼を閉じると「レナトゥス」と呟いた。あかねの手から広がった緑色の光俺の全身は包まれた。

確かに、気持ち良く傷の痛みや疲労が回復されていくが、ちょっと、何と言うか、性的な快楽も伴うものであった。鈴乃があんな反応をしたのも頷けた。鈴乃さん、ごめんなさい。

あとで、ノミの店主に聞いたところによると、あかねのブレスレットのアヴィリアールとは、愛とエロス司る女神であるらしかった。

「あかねのアイテムのゲット出来た事だし、取り敢えず元の世界に戻るか」と俺は鈴乃とあかねに言った。

「そうね」「はいっ」と、2人から答えが返ってきた。


アイデアを考えて、大体週末に投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ