りんけーじ198 ベヒモスの動向
りんけーじ198 ベヒモスの動向
鈴乃の修復魔法で、ベヒモスとの闘いで破壊した街並みを修復した。
「済まない。魔王様の命とは言え、こんなにもお前たちの街を破壊していたとは」ベヒモスは、すまなさそうに言った。
「うん。人的被害が出なくて良かったわ」鈴乃は、壊れたビルを魔法の杖で操りながら答えた。
「わたしは…」ベヒモスが口を開いた。
「何だ?」俺は問い質した。
ベヒモスは口を開いた「わたしは、魔王様の配下として、長年やってきた」。
「魔王様を裏切ることはできない」ベヒモスは悩んでいるようだった。
俺たちはベヒモスの話を聞き続けた。
「しかし、お前たちに命を助けられたのも事実だ」
「ベールゼバブは、私たちの仲間よ」鈴乃はベヒモスの肩に手を置いた。
「一度、魔王城に戻って、よく考えてみようかと思う」ベヒモスはそう言うと、異世界に続くワームホールを作り、その中に姿を消した。
「いい方に向かうと良いのだけれど…」鈴乃はちょっと心配した。
「きっと、大丈夫だ」俺は鈴乃に答えた。
街の修復が終わると、その後、えるの、記憶操作魔法で、人々の記憶からベヒモスの記憶を消去した。
一通りの作業が終わり、あかねの治癒魔法で俺たちの体をキュアしている時だった。
突然、一陣の風が吹いた。
突風がやむと、そこには黒猫のミーが現れた。
「大変だ!もう一つの世界に危機が迫っている。準備ができ次第、あちらに行って、救ってもらいたい!」ミーは意外な言葉を言った。
「一体何が、起こっているんだ?」俺はミーに尋ねた。
「詳しくは、向こうに行ってから話す。準備ができ次第出発してくれ」そう言うとミーの回りにつむじ風が起こり、ミーは消失した。
「向こうの世界で一体何が?」鈴乃は訝しんだ。
「すぐに行くのは難しいかもですね」あかねがため息をついた。
「それに、我らは水着のままじゃしな」凜はそう言うとあはははと笑い出した。
「とんだプールになってしまいましたね」ヴァールはりあの頭を撫でた。
帰りの電車の中ではみんな爆睡だった。
マリスは海の女神らしからぬ、大口を開けてヨダレを垂らしていたのは、ここだけの秘密にしておこう。




