りんけーじ194 ベヒモスとの闘い2
りんけーじ194 ベヒモスとの闘い2
「よしっ!いくぞ!える、マリス!」凜は叫んだ。
えると、マリスはアイコンタクトした。
「ベヒモスの攻撃が終わった瞬間が勝負じゃ!」凜はえるとマリスに手を振った。
「何をゴチャゴチャと小賢しい!何をやっても、このベヒモス様には無駄だ!」
ベヒモスは攻撃態勢に入った。
「ゲナ・イニス」と叫ぶと、再び大量の火炎をえると、マリスに浴びせた。
凛はえるを巧みに乗りこなし、火炎をかわしていく。
マリスも渦を巻き回転しながらベヒモスの攻撃をかわしていった。
「今じゃ!」凜がえるに掛け声をかけた。ベヒモスの攻撃が終わった瞬間だった。
「テラ・ドラコニス・フランマ!(地竜の炎!)」と凜が叫ぶとえるは、火炎放射をベヒモスに浴びせかけた。
ベヒモスの装甲は硬いが、巨体ゆえ動きは鈍かった。
えるの火炎がベヒモスも直撃する。
ベヒモスの体がブスブスと高温で赤くなったがしかし、クリティカル・ヒットにはならなかった。
すかさずマリスが追撃する「ラクリマエ・デ」と叫び、再び女神を出現させ、大量の水刃のカッターをベヒモスにぶつけた。
「ギャオオオオォ」その瞬間ベヒモスは悲鳴を上げた。
高温になったベヒモスの装甲が水で一挙に冷やされたことにより、亀裂が入った。
「効いてるようじゃな!」凜は叫んだ。
「おのれぇーっ!ならばこれでどうだ!ジェンネ・アルコス(地獄の火弓)」ベヒモスはそう叫ぶとえるに火の矢を吐き出した。
再びえるはかわしたが、炎の矢は自在に角度を変えた。
「避けるのじゃーっ」凜の声が響き渡った。
「!?」その瞬間ドンドンドンと凜は衝撃を感じた。
えるにベヒモスが放った火の矢の何本かが被弾した様だった。
「―――っツ!!」えるの表情が一瞬苦痛にゆがんだ。
「える―――っ」凜が叫んだ。
「大丈夫、まだ大丈夫です」えるは目で凜に答えた。
「そ、それより攻撃のコンビネーションを―――」とえるは凜に叫んだ。
「そ、そうじゃな!」凜はえるを心配しつつも「テラ・ドラコニス・フランマ!」と声を掛けた。
えるはベヒモスの亀裂の入った装甲に向け、火炎を浴びせた。
「マリス頼む!」凜が叫ぶ。
「ラクリマエ・デ!」再び水刃カッターがベヒモスの装甲を切り裂いた。




