りんけーじ193 ベヒモスとの闘い1
りんけーじ193 ベヒモスとの闘い1
「凜、える、マリスここはよろしくっ!」俺はベヒモスとの闘いをえる達に託した。
だって武器がなければただの、Lv1モブだもん。
「わかった!ここは任せるのじゃ!」凜は頷くと「える、メタモルフォーゼじゃ!」と叫んだ。
「はい!ますたー」えるは光に包まれると、地竜に変化した。
凜は、えるによじ登った。
「しゃーない!わらわも闘うで!」マリスも水竜にその姿を変えた。
「わらわが海の女神としてお前を成敗するベヒモス!」マリスは脳に直接語り掛けた。
「笑止」ベヒモスはガラガラと音を立てて笑うと、「ゲナ・イニス(地獄の烈火)」と叫び大量の火炎をマリスとえるに向けて口から放射した。
「ラクリマエ・デ(女神の涙)」マリスは、そう叫ぶと女神を出現させ大量の水をその手から放出させベヒモスの炎を打ち消した。
「える!飛翔じゃ」凜が叫ぶと、えるは大きな翼を羽ばたき、炎を回避した。
じゃあ次は、こちらからお返しじゃ!」凜が滑空する、えるの上から叫んだ。
「テラ・ドラコニス・クラマ!(地竜の叫び!)」凜が命じると、えるは咆哮と共に、超音波をベヒモス目掛けて放った。
テラ・ドラコニス・クラマは、当たったもの全てを切り裂く超音波だった。
超音波は、ベヒモスに当たった。
テラ・ドラコニス・クラマはビシビシとベヒモスの皮膚を引き裂いた。
「グワオオオー」ベヒモスは叫び声を上げた。
しかし、ベヒモスは巨大でその皮膚も厚い。
「ゲナ・イニス!」再び、ベヒモスは炎を放った。
えるは、ひらりと巧みに空中でかわした。
「こっちも、いるのを忘れんといて!」マリスは「ラクリマエ・デ」と叫ぶと女神を出現させ、水の銃弾をベヒモスに浴びせた。
再びベヒモスは叫び声を上げたが、皮膚が固くクリティカル・ヒットには繋がらない。
「これじゃ、きりがないのう」凜はベヒモスの頑丈さに手を焼いた。
一連の攻撃を見ていた俺は、ある戦い方を思いついた。
「おーい凜!マリス」俺は手を振った。
「何じゃー」俺に気づくと凛はえるの上から、ツイーンテールをなびかせ俺の方に振り向いた。
「何や?」マリスも俺の方を見た。
俺は続けた「えるに炎系の攻撃をベヒモスに当てることはできるかーっ?」
「えるは、地竜じゃから可能じゃーっ」凜は巧みにえるを乗りこなし、ベヒモスの攻撃をかわしながら答えた。
「マリスーッ!凜たちの攻撃が終わったところで、ベヒモスに、水攻撃を当ててほしい!」
俺はマリスに向かって叫んだ。
「炎と水のコンビネーション攻撃やな!」マリスは心の声で叫んだ。
俺は頷いた。




