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りんけーじ191 俺の水着

りんけーじ191 俺の水着


 ふらふらと立ち上がった俺を、近くにいた男性客達がチラチラと恥ずかしそうに、見ている。

「???」俺は何だか分からなかった。

水が鼻に入ったせいか、鼻がムズムズした。

「くしゃん!」、クシャミが出ると、バフっと俺は煙に包まれた。

俺を見ていた男性客達は、目をゴシゴシと擦ると「何だ、男か…」と口々に言って、動き出した。

俺は何だろうと思って、下を見てみた。

すると、さっきまで着けていた、タンキニのトップが無くなっていた。

クシャミが出たせいで、体が男に戻っていたが俺は「いや~ん!!」と変な声を上げて思わず両手で胸を隠してしまった。

はっ!と自分が男である事に気づいた俺は、慌てて胸から手を外すと、恥ずかしくて真っ赤になったしまった。

それを見ていた周囲の男たちは、引いていた。

再び鼻がムズムズしてきた俺は、「へーくしょん!」と、くしゃみをした。

煙に包まれた俺は、事態を察した俺は再び胸を両手で抑えた。

押さえた胸に弾力を感じた。

「ヤバイ!」と思った俺は、水着を探して水中に目をやった。

「あ!あった!」あかねは、そう叫ぶとプールの中から俺の水着を拾い上げた。

あかねは急いで俺の方に向かった。

「助かった!」俺は心の中で叫んだ.

「もう、世話が焼けるわね!」といいながらも、鈴乃も水着を着せるのを手伝ってくれた。

「ありがとう」俺は、赤くなりながら礼を言った。

そして、俺たちは、何も無かったようにその場をそそくさと立ち去った。

「???」その場にいた、人々はあっけにとられていた。

「そろそろ、おなかが減ってきたのう」と凜がきゅるるる~と鳴るおなかを押さえた。

「何か食べますか?」あかねが答えた。

「あっちに、フードコートがあるから、行ってみましょう」鈴乃がフードコートの方を指さした。

「りあは何にするの?」フードコートの席に座ると、ヴァールがメニューを見せた。

「うわぁ~おいしそうなものがいっぱい!」りあはメニューを見て楽しそうに叫んだ。

「ええっと、じゃあこれぇ!」りあは、きつねうどんを指さした。

「じゃあ、それにしましょう」ヴァールはフードコートのカウンターに行き、きつねうどんを2つ注文した。

他のみんなもそれぞれ注文した。

俺はカレー、鈴乃は温玉とろろうどん、あかねはカレーうどん、凛とえるは、チーズ・ホットドック、マリスは味玉ラーメンを注文した。

しばらくすると、ブザーが鳴り、注文したものを取りに行った。

「いただきまーす!」りあは、はしを持つと元気に声を上げた。

何とか麺を掴むと、ふーふーと息を吐きかけ、ちゅるちゅると吸い上げた。

その瞬間、出汁の風味がしみ込んだうどんが口の中に広がった。

「おいしいー」りあは、目を細めて喜んだ。


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