りんけーじ181 試着室
りんけーじ181 試着室
ヴァールは青いタンキニに試着していた。
「ママ、カッコイイ」とリアは試着室から出てきたヴァールを見てはしゃいでいた。
「円正寺どう?」鈴乃は、自分の水着を選んだ。
鈴乃が試着室から出ると、トップはホワイト、ボトムはネイビーのビキニを着てポーズを取った。
「に、似合っているんじゃないかな」俺は答えた。
確かにそれは鈴乃に似合っていたが、ちょっと目のやり場に困った。
「ふーん」と言って鈴乃は俺を見ると、「じゃあ、これにしよっかな」と答えた。
「じゃあ後はあんたの水着ね」と言うと鈴乃は、俺の水着を選び始めた。
何点か選ぶと「じゃあ、試着してみなさい」と言って、鈴乃は俺に試着室に押し込んだ。
女性物の水着についてさっぱりわからない俺は鈴乃に任せることにした。
最初の水着を手に取ると、トップがティーシャツ型でボトムはミニスカートになって
いるもので、ティーシャツの胴体部分がブラックで、袖の部分とスカートがトロピカル柄になっているものだった。
俺は服を脱いだ。
試着室は当然、奥は鏡になっている。
ブラジャー外し、ショーツから片足を外そうとした時に、ふと鏡に目が行った。
「うわっっっ!」俺は思わず目を覆ってしまった。
そこには、一糸纏わぬ美少女が映っていた。
俺は、バランスを崩した拍子に、どんがらがっしゃーんと、ハンガーを落として、ひっくり返ってしまった。
「なにやってんのよ!大丈夫!?」カーテン越しに鈴乃の声が聞こえた。
女性の姿になってから、自分の全裸の姿をみることなんてなかったから、流石にインパクトが強すぎた。
「だ、ダイジョウブ、大丈夫」俺は答えて、そそくさと水着に着替えた。
「う~ん、ちょっと地味ね...あんたスタイルいいんだから」と鈴乃は俺を見て言った。
「じゃあ次のヤツ」と言って試着室のカーテンを閉めた。
2着目はワインレッドのワンショルのタンキニだった。
「ふーん、これはこんな感じか~」鈴乃は顎に右手を当てると「じゃあ次のは?」と言った。
最後の水着は水色のワンショルのビキニで、ボトムにフリルが付いているものだった。
「どうかな?」俺はカーテンを開けた。
「ほ~」と言うと、鈴乃は片目を閉じた。
「あんたのスタイルからすると、それが一番似合っているんじゃない」と感想を言った。
他のメンバーもやってきて、俺の水着姿を見た。
「ほえー、円正寺センパイ、スタイルが良いから、ビキニが似合いますねー」あかねが、
うらやましがった。
「そ、そうかなー」俺は、ドギマギした。




