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りんけーじ179 リアの秘密

りんけーじ179 リアの秘密


 俺たちは元の街まで戻ると、指輪を投げて、現代の日本に戻った。

「ふわぁー、すごいママ」リアは、現代の街並みを見て驚いている様だった。

「人を乗せた機械の牛が走ってる!」車を見てリアが叫んだ。

公園に行くと、ヴァールとリアを母子にするドラゴンの魔法をえるが叫んだ「タラティオーネ・ムーンディ!」

一瞬二人は光に包まれた。

やがて光が消えると、そこには、いままでどおりの、ヴァールとリアが抱き合っていた。

「これで、名実ともにヴァールとリアは親子になりました。ただし、リアの実の親が見つかった場合、魔法は無効になります」と、えるが説明した。

「ママ」リアはきゅっとヴァールにしがみついた。

「リア」ヴァールもよりリアが愛おしく感じた。

ヴァールは凛の親戚であったため(これもヴァールの魔法によるものだが)凛の家でお世話になることとなった。

リアの年齢的には幼稚園児くらいと思われたため、幼稚園に通わせることになった。

リアは普通の女の子に見えたが、秘密があった。

「ママ、見てて」と言うと、思い切り駆けだした。

最初は普通に走っていたが、そのうち、考えられないくらいのスピードになった。

その瞬間リアは白い光に包まれた。

光から一本角のある白く輝く馬が飛び出した。

「ええ?」俺達は驚いた。

普段人間の姿をしているリアだが、その正体はユニコーンだった。

本人は気づいていないが、ユニコーン族だった時、その角を求める人間との闘いで、命を落としていた。

不憫に思った母親が、今度生まれ変わるときは、人間に生まれ変わり、争いに巻き込まれないようにと、その亡骸を人間の少女の姿にして葬った。

その結果、リアの幽霊も人間の女の子の姿となっていたのだった。

その後リアの母親も人間との闘いの中で生死不明となっていった。

「どう?凄いでしょ」リアは美しく銀色に光る尻尾を振りながら、ヴァールに近づいてきた。

リアは「ママも乗せられるよ」というと、ヴァールが背中に乗る様に促した。

馬に乗ったことがないヴァールだったが、促されるまま見様見真似でユニコーンに跨った。

「ママつかまっていて」そう言うと、リアは風のように駆け出した。

不思議なことに、ヴァールは、安定して乗ることができた。

広場を一回り走ると、リアはヴァールを降ろした。

そして、後ろ足立ちすると、人間の姿に戻った。


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