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りんけーじ170 イフリートとの闘い

りんけーじ170 イフリートとの闘い


イフリートは降下を続け、世界樹ユグドラシルが見えてくると、「イングス・セクレデートル」と叫んだ。

イフリートの口から炎が吹き出した。

その炎をユグドラシルに向けた。

たちまちユグドラシルに火は燃え移った。

ゴウゴウと音を上げながら、枝や葉が燃えて行く。

「キャアー」と叫び声をマーシュが上げた。

「フフフ、やはりな…」イフリートは勝ち誇った様に笑みを浮かべた。

「やめて、やめてー!」マーシュは頭を抱えた。

イフリートは炎を吹き続けた。

「く、苦しい…」マーシュの体が心なしか薄くなっていった。

「マーシュ、大丈夫?」鈴乃がふらふらさ迷い歩くマーシュを抱きとめた。

「わたしは、ユグドラシルの精霊。ユグドラシルの痛みは、私にも伝わってくるのです」マーシュに顔には煤が点いていた。

「さっきまでの勢いはどうした?それで終わりか?ギャハハハハ」イフリートは邪悪そうに笑い声を上げた。

俺はエルシュフォードの剣を背中から抜くと振りかざした。

「ゴット・ヴィント!」俺は叫ぶと、イフリートの噴き出す炎めがけて、剣を振り下ろした。

ブゥオンと言う音と共に刃の様に鋭い風が炎を切り裂いた。

「イケる!」俺はすかさず、イフリートめがけて第二波を繰り出した。

「ゴット・ヴィント!」

切り裂く風はイフリートに命中した。

それと共に、イフリートの体は真っ二つに分かれた。

「やった!」俺は一瞬心の中で思った。

しかし分離したイフリートの体は、ユラユラとくっ付いて行った。

「それで、終わりか?」イフリートは勝ち誇った様に言った。

「クソッ!」俺は奥歯を噛んだ。

「次は私よ」そう言うと、マーシュをヴァールに預け、鈴乃はアヴィルの杖をくるくると回した。

「ヌーベス・エット・ヌートゥルア」鈴乃が詠唱すると、黒雲と稲妻が沸き起こった。

黒雲からは、豪雨が降り注いだ。

鈴乃が杖を振りかざすと、豪雨は自在に振る方向を変えた。

「くらえ!」鈴乃はイフリートめがけて杖を振った。

大量の雨がイフリートに降り注いだ。

だが、炎は消えない。

「ど、どうして!」鈴乃は後退りした。

「無駄だ。魔法で作った水は俺には効かぬ」イフリートはニヤッと笑うと「今度はこっちから行くぞ」と言うと、鈴乃めがけて炎を吹いた。

「きゃあ」と悲鳴を上げ鈴乃は必死炎を避けた。


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