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りんけーじ16 放課後の部室

りんけーじ16 放課後の部室


その時、トントンと、ドアを叩く音がした。

「あのー、異世界探検部ってここでいいですか?」あかねの声がした。

「ああ、小谷場さんね!入って、入ってー」鈴乃が声を掛けた。

「失礼しまーす」と言うと、あかねはカララと、ドアを開け、入ってきた。

「へーっ、ここが部室ですか…」と、あかねは室内をきょろきょろと見回した。

「まあ、適当に空いてるところに座って」と鈴乃はあかねに勧めると、ガタッと立ち上がった。

「それじゃあ..失礼します」と、言って、近くの椅子に腰かけた。

コポポと音がすると、部室にお茶の清々しい香りが広がった。

「はい、どうぞ」鈴乃は、お茶をあかねの机にコトッと置いた。

「あっ、すいません」そう言うと、あかねはお茶を啜った。

「はーっ、おいしい」あかねは、にっこり微笑んだ。

「はいっ!あんたも」と言うと、俺にもお茶を置いてくれた。

「あー、ありがとう」とお礼を言って、俺も一口飲んだ。「美味しい!」思わず俺は口に出してしまった。温度が絶妙で、茶葉の爽やかな甘さが、口の中に広がった。

「大袈裟ね!」と、鈴乃はちょっと赤くなったが、まんざらでもない様子だった。

「しかし昨日は、何とかアイテムの事は、胡麻化せたわね」鈴乃自分の席に戻ると言った。

「その、アイテムって何ですかぁ?先輩!」あかねが鈴乃に質問した。

「ちょっと、待ってて」と言うと鈴乃は、ロッカーから杖を出し、あかねに渡すと、魔法の杖を入手したいきさつを説明した。

あかねは「えぇっ!先輩!すごいですねっ!この杖は、凄い力を持っているんですねっ!?いいなっ!いいなっ!早くわたしも、もう一つの世界で、何かアイテムを手に入れたいなっ!」と、はしゃいでいた。

「円正寺先輩のアイテムはソードですか?」と、あかねは、俺に視線を向けた。

「うん」と俺は答え、ベルシュフォードの剣をロッカーから取り出して見せた。

ノミの店主に言われた事を説明すると、「わたしには、武器がない!何かゲットしたいので、手伝ってくださいっ!!」と、ジタバタした。

「わかった!次に異世界に行く時は、小谷場さんのアイテムゲットに協力するよ(わ)!」と、俺と鈴乃は答えた。

「小谷場さんじゃ、素っ気ないですっ!あかねって呼んで下さい!」と、あかねは、悲しそうに俺と鈴乃の顔を交互に見て言った。

「わかったわ。じゃあ、これから、あかねちゃんって呼ぶわね」鈴乃が答えた。

「じゃあ、これから、あかねちゃんのアイテムをゲットしますか!」と、俺は言い、それぞれ指輪を取り出し、3.2.1それっと!床に投げた。それぞれの指輪の色の光に包まれ、光が消えるともう一つの世界に来ていた。



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