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りんけーじ147 太陽の欠片

りんけーじ147 太陽の欠片


「見えました!銀色に光る—――どうやら次の扉の様です!」えるは眩しそうに目を細めた。

それは、銀かプラチナの様なものでできていて、光を反射していた。

鈴乃は頷いた「じゃあ目標に向かって行きましょう」

俺たちは、遠くにキラキラ光る扉に向けて歩き出した。

「それにしてもここの世界のすべての物がお菓子でできているなんてすごいですね~」ヴ

ヴァールは試しに頭上にある太陽に手を伸ばしてみた。

太陽の一かけらをつまむことができた。手に取って見るとそれは、オレンジ色のキャンディだった。この世界の遠近感も不思議だ。

キャンディの匂いをかいでみた。

甘酸っぱいオレンジの香りがした。

ヴァールは恐る恐るキャンディを口にポイっと放り込んでみた。

「美味しい!」ヴァールは心の中で呟いた。

口の中に太陽をたっぷりと浴びて健康に育った新鮮な瑞々しくも芳醇な果汁を絞ったフルーティーな風味が広がった。

今まで食べたどんな飴より美味しかった。

「太陽のキャンディも美味しいですよ!」ヴァールはみんなに伝えた。

「どれどれ」凜も太陽に手を伸ばし欠片を一粒取ると口の中に放り込んだ。

「上手いのう!」というと口いっぱいに飴を放り込んだ。

「ほお!ほれはほいひいはふぇひゃ!へふほはへへひふふぉひひほひゃ!」凜は言った。

「何言ってるのか分からないっぽ」ローリィが凜に聞き直した。

「はい!ますたー」えるはそう言うと太陽に手を伸ばした。

「えるは凜がなんて言ったか分かったぽ?」ローリィは凜に尋ねた。

「はい」えるはニコッと微笑んだ「わたしのますたーですから!」。

「じゃあ、なんて言ったっぽ?」ローリィはえるに尋ねた。

「ほお!これは美味しい飴じゃ!えるも食べてみるのじゃ!」と言いましたね。

「は~」ローリィは感心した「おらには何言っているかさっぱりわからないっぽ」。

「はふはは、ふぁふぁふぇふふぉふ」凜がまた何か言ったがさっぱりわからなかった。

「そんなに欲張ってると、喉に詰まるっぽ!」ローリィが忠告した。

「ふぁふぁふぁふぁ!ふぁいふぉうふふゃ!」凜は胸をとんと叩いて笑った。

その時凜は足元に転がっていたカラフルなチョコレートでできた小石に躓いて転びそうになった。

「!?」その拍子に飴がのどに詰まった

「ほら言わんこっちゃないっぽ」ローリィが横目で凜を見た。

「..」凜は喉に手を当てて苦しがった。

「ますたー!」そう言うとえるは凜をお腹から抱えて持ち上げると、凜の背中をどんどんと叩いた。

「くはっ!」凜は、口からポロポロと飴を吐き出すと、息を大きく吸って呼吸した。


今週の投稿は都合により本日となりました。

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