表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/292

rりんけーじ145 おかしな世界

りんけーじ145 おかしな世界


「ローリィ!」鈴乃が叫んだ。

ゴーレムはまるで溶けたチョコレートの様にドロドロになった。

その溶けたチョコレートが小さく盛り上がると、茶色のローリィが顔を出した。

ローリィは「ぷはっと」息をした。

「ローリィ大丈夫?」ヴァールが声を掛けた。

「大丈夫だっぽー!」ローリィは、手を振った。

「それより、このどろどろは甘いっぽ!まるでお菓子みたいだっぽ!」ローリィは口の周りをぺろりとなめてみせた。

まさか!?確かにさっきからカカオの様な香りが漂っていた。

俺は足元まで流れてきたゴーレム残骸を指に付けて舐めてみた。

「これは!」驚いてしまった。やっぱりチョコレートだ!

「この草もうまいのう」凜が草を手に取ってペロペロと舐めてい言った。

足元の草もよく見ると飴細工の様だった。

「これを見てください」えるが両手いっぱいに「雲」を抱えていた。

「この雲も甘くて口の中に入れると、溶けてしまいます」えるが言うと、「どれどれ」と言って凜が雲をぱくっと齧った。

「おお!これは綿菓子ではないか?」凜はペロペロと舌舐めづりた。

「それ雲でしょう?」鈴乃は空に浮かぶ雲を見ながら訊ねた。

えるは頷いた。

「あの空のものを、どうやって取ったの?える飛んでないわよね?」鈴乃は続けた。

「それが、私にもよくわからないのですが、雲を見ているうちに、何故か取れそうだなと思って、手を伸ばしてみたんです。そしたらこの様に」えるは凜がぱくついている両手に抱えた綿菓子を見せた。

「何とも不思議な話ね」鈴乃も半信半疑で空に浮かぶ雲の方に手を伸ばしてみた。

その時、不思議な事に手にふわふわとした感触を感じた。

鈴乃は、それを掴んでみた、

雲はちぎれて、鈴乃の手にその一部が残った。

鈴乃は、恐る恐るその「雲のカケラ」をペロッと舐めてみた。

雲はしゅわしゅわと溶け、舌先に甘さが広がった。

「不思議なこともあるものね..確かに綿菓子だわ」鈴乃は呟いた。

「鈴乃これはどうだ?」リーヴァが青いプルプルしたものを手に持っていた。

「何それ?」鈴乃はリーヴァが手に持っているものを注意深く見つめた。

それは、ゼリーのようだった。なかに金平糖の様なものが輝いていた。

「えるがやったことを「空」でも試してみたのだ」リーヴァがどうだ!と言った感じで語った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ