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りんけーじ143 巨大なゴーレム

りんけーじ143 巨大なゴーレム


 地面が揺れ動き、地表から出てきたそれは、まるで廃墟となったビル群に手足が生えて動きだした様な異様な光景だった。

「なんてデカいんじゃ!これも魔獣か!?」凜は上を見上げ、尻餅をついた。

「ゴーレムよっ!みんな気を付けて!」鈴乃が叫んだ。

それは全部で4体いた。まさに摩天楼である。上の方は雲がかかりよく見えなかった。見た事が無い鳥がギャアギャアと喚きながら、その周囲を舞っていた。

一歩足を上げると日差しが曇り、足を下ろすとズズズーンと地響きが起こった。

「何かやばくないか!?」俺はゴーレムたちを見て叫んだ。

ゴーレムたちはヨロヨロと歩を進めながら、俺たちの方に近づいて来ている。

「どうやら、わたしたちを踏みつぶそうとしているみたいですね」ヴァールはゴーレムに指差した。

ヨロヨロと歩いているが一歩一歩が大きいのであっという間に俺たちの所まで

辿り着きそうだ!

「ええっとゴーレムの弱点は…」鈴乃は考え、「そうだ、ローリィこっちに来て」ローリィを呼び寄せた。

 そしてローリィに耳元で作戦を伝えた。それを聞くとローリィは頷いた。

「じゃあ、ローリィ頼んだわよ」鈴乃はローリィにウィンクした。

「わかったっぽ!やってみるっぽ!」そう言うと、ローリィは、ゴーレムに向かって走って行った。

ゴーレムの近くまでローリィは来た、「なんて大きいやつなんだっぽ!」見上げると首が痛くなる。余りの大きさにローリィは身震いした。

恐れる心を押えてローリィはすぅっと息を吸い込むと大声で叫んだ「やーい!でっかいうすのろ~!悔しかったら、おらを捕まえてみるっぽー!」

それに気づいたゴーレムはローリィにズシーン、ズシーンと近づいてきた。

そして踏みつぶそうと足を上げると振り下ろした。

ローリィはすばしっこく駆け回り、それをかわす。

ローリィは4体のゴーレムの間をすり抜けて行った。

その時、1体のゴーレムが足を振り下ろした際にバランスを崩してよろめいた。

次の瞬間ズズズーンと物凄い音と共に、隣のゴーレムにぶつかった。

ぶつかられたゴーレムは後ろによろめき、後ろにいたゴーレムに圧し掛かった。

圧し掛かられたゴーレムは傾き更にその背後にいたゴーレムに倒れ掛かった。

「見たか!これがゴーレムのドミノ倒しだっぽ!」ローリィが叫ぶと。

4体のゴーレムは本当に巨大なドミノ倒しの様に、土煙と共にその場に崩れ落ちて行った。

「ローリィ凄いです」えるが、ローリィに声援を送った。

「まだまだ見せ場はこれからだっぽ!」ローリィはウィンクした。


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